ウィリアムズ、F1日本GP決勝を前にサードカー及びパルクフェルメ違反で”二重”ペナルティ
2023年F1日本GPの決勝レースを前にウィリアムズが「サードカー」規定ならびにパルクフェルメ規定違反を犯した事で、ローガン・サージェントがピットレーンスタートに加えて10秒ペナルティを受ける事態となった。
サージェントは前日の予選Q1で、最終コーナーからの立ち上がりでアウトに膨らみ、グラベルを乗り越えバリアに衝突。車体に大きなダメージを負った。
Q3のチェッカーを経てウィリアムズが2号車FW45確認したところ、シャシーの損傷が修復不可能なレベルにある事が判明した。そこでダメージを負ったシャシーナンバー「01」に代えて「03」の組み立て作業に取り組んだ。この「03」が問題視された。
スポーティング・レギュレーションはレースウィークにおいて、各チームが保有可能なマシンの数を2台までと定めている。サードカー禁止ルールだ。
不測の事態に備えてサバイバルセルに側面衝突構造体などの幾つかのパーツを装着しておくことは認められているものの、これを超えて組み立てられたものはサードカー、3台目と見なされ規定違反となる。
FIAテクニカル・デリゲートを務めるジョー・バウアーは、ウィリアムズのシャシーナンバー「03」は本ルールに違反する「サードカー」に該当する可能性があるとしてスチュワードに報告を上げた。
スチュワードはサードカー規定違反に加えて、パルクフェルメ規定違反(Q1当時と異なるスペックのパーツを取り付け、更にはセットアップを変更)の疑いがあるとしてウィリアムズのチーム代表者を召喚した。
その結果、サードカー禁止規定(競技規定第27条)およびパルクフェルメ規定(第40条)の両ルール違反が認定され、前者に対して10秒ペナルティ、後者に対してピットレーンスタートが決定された。