角田裕毅の2024年F1契約、鈴鹿日本GPで発表か…最終局面を迎えるアルファタウリのラインナップ検討
独「Auto Motor und Sport」によると、2024年に向けた角田裕毅とスクーデリア・アルファタウリとの契約更新が鈴鹿サーキットでの母国F1日本GP(9月22~24日)で発表される見通しだという。
アルファタウリは新チーム名と合わせて未だ2024年のドライバーラインナップを明らかにしていない。2つのシートの候補には角田裕毅、ダニエル・リカルド、リアム・ローソンが名を連ねる。
ローソンか、それともリカルドか
報道によると角田裕毅のシートは確定的だが、最終決定権を持つモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコを含むレッドブルはリカルドかローソンで頭を悩ませている。
よってもう一つのシートは角田裕毅とは別途のアナウンスになる見通しとの事だが、シンガポールで今季のチーム最高成績を塗り替える9位を獲得するなど極めて印象的な走りを見せているにも関わらず、ローソンではなくリカルドがレギュラーの座を射止める可能性が高いという。
これらはいずれも憶測に過ぎないが、来季ドライバーラインナップを巡る状況が最終局面を迎えているのは確かだ。
数日以内に分かる、とCEO
ピーター・バイエルCEOは第16戦シンガポールGPの舞台、マリーナベイ市街地コースで独「Sky Sports」に対して、「交渉は本格化している。我々は毎日会って調整に取り組んでいる」「リアムは今回のパフォーマンスでグループ内での定位置を確保した。来年、誰がクルマに乗るのかは数日以内に分かるだろう」と語った。
角田裕毅との契約延長を発表するのに鈴鹿以上に最適な場は存在しない。「数日」が2~3日を意味するのであれば、アルファタウリはF1日本GPまでにラインナップを決定する計画という事だ。これは角田裕毅にとっての追い風と見なせるかもしれない。
将来は不透明ながらもローソンに対する評価は当然に高い。レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は「彼は素晴らしい仕事をした。F1での3度目、それも未経験のコースで彼はポイントを獲得した。非常に印象的だった」と語った。
角田裕毅の早々のリタイヤは皮肉にもローソンを後押しした。1台のみとなった事でアルファタウリは戦略面で100%、ローソンに集中する事ができた。
バイエルは「我々は戦略的なミスを犯さなかった。それが功を奏した。(後続に対するディフェンスについて)時には彼が他より2倍幅が広いクルマに乗っているように感じた。彼は素晴らしい仕事をして、ついに我々のためにポイントを持ち帰ってくれた。本当に満足だ」と語った。
ローソン、鈴鹿でも続投
レッドブルのリザーブドライバー就任を予想する声もある角田裕毅のF1での4シーズン目が既に確定しているのかは分からない。一つ確かな事は、鈴鹿でもローソンが引き続きリカルドの代役を務めるという事だ。
日本GPについてバイエルは「リアムは確実にポイントを獲得してくれるだろう。アップグレードされたクルマは機能しており、その効果が最大限に発揮されるのは鈴鹿だ。我々は鈴鹿でかなりの好成績を収められると信じている」と語った。