カルロス・サインツ(フェラーリ)と接触してスパ・フランコルシャンのターン1イン側の壁に衝突するオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、2023年7月30日F1ベルギーGP決勝レース
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オスカー・ピアストリ、サインツの状況を汲む…数百mでリタイヤに至った接触事故を振り返り

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リタイヤの原因となったF1第13戦ベルギーGPの1周目の接触事故についてオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、相手方のカルロス・サインツ(フェラーリ)共々、取れる選択肢はあまりなかったと指摘した。

両者は1周目のターン1で接触した。スパでの典型的なインシデントだった。サインツは今年デビューを果たしたばかりのピアストリの経験不足を非難したが、22歳のオーストラリア人ドライバーはサインツが置かれていた状況を汲み取った上で「1周目のターン1のインシデントの範疇」に収まるものだとして、いずれの側にも明確な責任はないとの見解を示した。

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、2023年7月30日F1ベルギーGPCourtesy Of McLaren

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、2023年7月30日F1ベルギーGP

ピアストリは「上手くスタートを切ってカルロスの後輪に追いついた。彼がかなり激しく右に寄ってきてロックアップしたから接触を回避しなきゃらなかったけど、あの時点ではもうブレーキを解除する事も避ける事もかなり難しかった」と振り返った。

「ノーズをターン1に入れたところでカルロスがイン側に飛び込んできたんだ。ノーズがあそこにある以上、抜け出すのは不可能だった」

「今いる位置に留まるか、更に進むかのどちらかだった。ターン1はいつもこんな風にタイトだけど、最初のコーナーでレースが終わってしまって残念だ」

「映像を見てみたけど難しいところだと思う。カルロスのアウト側にはあまりスペースがなかったし、僕も取れる選択肢は限られていた」

「振り返って見れば、二人ともがもう少し違う事ができただろうとも思う。ここのターン1は本当にタイトだ。ルイスの位置を考えると、カルロスにもあまり選択肢はなかった」

「何かできる事があったのかどうか検討してみるつもりだけど、こんなにも早く終わってしまって兎に角、残念だ」

チーム代表を務めるアンドレア・ステラは「不運なことにオスカーはターン1でアクシデントに見舞われた。スペースがなくなったオスカーは壁に接触した。その結果、ステアリングシステムが壊れてしまいリタイアを強いられた」と振り返った。

土曜のスプリントでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に次ぐ2位を手にしただけに、この日の結果はピアストリにとって一層、残念なものであったが、このインシデントが前日を含めた残りの週末を汚すことはないとピアストリは言う。

「今日のことは残念だけど、今週末が台無しになったとは思っていない。自分のドライビングに関してもペースに関しても本当に満足しているし、初めてトップ3入りを果たしたことは今も変わらずハイライトだ」

「良い週末だった。大量ポイントのチャンスを逃したのは残念だけど、個人的なレベルで言えば、自分のパフォーマンスに本当に満足している」

サインツ、経験不足とピアストリを非難


7月30日(日)にスパ・フランコルシャンで行われた2023年F1第13戦ベルギーGP決勝レースでは、6番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が8連勝を達成。2位にチームメイトのセルジオ・ペレスが、3位にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続く結果となった。

F1サーカスはこれよりサマーブレイクに入る。ザントフォールト・サーキットを舞台とする次戦オランダGPは8月25日のフリー走行1で幕を開ける。

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