41歳アロンソ、新世代ファンへの実力披露「楽しい」フェルスタッペンからは「勝つ姿が見たい」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はF1第7戦モナコGP予選で鬼神の如き走りを披露。フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)にとっての2012年以来となるポールポジションを0.084秒差で阻止したが、幼少期のヒーローが再び優勝する姿を見てみたいとの願望は否定しない。
フェルスタッペンと同じく2度のF1ワールドチャンピオンに輝いたアロンソが最後に優勝したのはフェラーリに在籍していた2013年にまで遡る。あれから10年前。好機は遂に訪れ、アストンマーチンは2023年、圧倒的な強さを誇るレッドブルに次ぐ優れたクルマを作り上げた。
アロンソは予選Q3の最後のアタックでシャルル・ルクレール(フェラーリ)を1000分の22秒上回る暫定ポールに浮上したものの、その後、フェルスタッペンが壁という壁に接触しながら第二セクター終了時点での0.204秒もの大差を覆すメガラップを披露。ポールはお預けとなった。
予選後の会見の中でアロンソは「レースで勝つためにはマックスの助けが必要だ」と冗談交じりに語った。これに対してフェルスタッペンは「フェルナンドが勝つ姿が見たい」としながらも「自分が勝つ姿も見たいんだ。難しいね、考えておくよ!」と笑った。
25歳のオランダ人ドライバーにとって2005年と2006年の世界選手権を勝ち取ったアロンソはテレビの中の憧れの存在だった。
「僕はF1で走るフェルナンドを見て育ってきた。彼のスタイルが好きだったんだ。41歳にしてまだ現役でいるのは本当に感動的だし、ここにいるみんなにとって最高の見本になると思う」
「努力を続けて自分自身、そしてチャンスが訪れる事を信じれば、彼のように何かを為せるんだ。もちろん、生まれ持った才能も必要だけどね」
往年のF1ファンにとって、41歳のスペイン人ドライバーがトップ争いを繰り広げる姿は懐かしさを以て迎えられているだろうが、NetflixのF1ドキュメンタリー番組「Drive to Survive」をきっかけにF1にハマったような新世代のファンにとっては新鮮に映ることだろう。
アロンソは、こうした新しいファンは「僕がQ3進出をかけて争う姿や、レース中に白煙を吐いてリタイアする姿しか見ていないだろうから、こうして僕が今、前の方で少しばかり戦っているのを見て驚いているんじゃないかと思う」と語る。
「僕としては、それはそれでいいし楽しんでるんだけど、新しいファンの人たちに僕らが速いって事を知ってもらうことの方が楽しいね」
2023年F1モナコGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。最前列2番グリッドにはフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が並ぶ。角田裕毅(アルファタウリ)は9番グリッドから入賞を狙う。
決勝レースは日本時間5月28日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周3,340mのモンテカルロ市街地コースを78周する事でチャンピオンシップを争う。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
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