第107回インディ500の事実上最初のプラクティスで、3度目の制覇を目指す佐藤琢磨（チップ・ガナッシ・レーシング）が時速229.439mph（369.246 km/h）を記録して34台のトップに立った。

雨により中止された初日を経て、28日(日)の決勝レースに向けた最初の練習走行、プラクティス3が現地5月17日(水)、インディアナポリス・モーター・スピードウェイで6時間に渡って行われた。

佐藤琢磨は92周を走り込み、チームメイトで昨年のポールシッター、スコット・ディクソンを抑えてベンチマークを記録。3番手にはハッピーアワーで自己ベストを更新したサンティノ・フェルッチ（A.J. Foyt）が続く結果となった。

大会2連覇を目指す2022年のインディ500ウィナー、マーカス・エリクソンは7番手、アレックス・パロウは4番手と、ホンダエンジンを搭載するチップ・ガナッシ勢はトップ7に4台を入れ込んだ。

ヘルメットを脱いだ佐藤琢磨は「本当に堅実で良い1日になったと思います」と振り返った。

「多くを学びました。データを集めてまとめ上げているところです。ガナッシ全車がトップに近い場所につけた事は間違いなく良い事ですね」

セッション序盤にグレアム・レイホール（RLL）がウォールに接触する場面があったものの、走行時間が失われるような大きなアクシデントはなく、リーナス・ヴィーケイ（エド・カーペンター）は全車最多となる151周を記録した。

アベル・モータースポーツのRCエナーソンは無事にルーキー・オリエンテーション・プログラムを終了した。

プラクティス4は現地18日(木)に行われる。