マックス・フェルスタッペン（レッドブル）がフェルナンド・アロンソ（アストンマーチン）を0.162秒差で退け、2023年F1第3戦オーストラリアGPフリー走行3でトップに立った。角田裕毅（アルファタウリ）は16番手という結果だった。

グランプリ2日目を迎えた4月1日(土)の現地メルボルンは上空一面を薄暗い雲が覆った。予選を前に行われた週末最後のプラクティスは前日より更に低い気温15℃、路面23℃のドライコンディションでスタート。終盤には軽い降雨があった。

低い路面温度と濡れた路面。何台ものクルマがコースを飛び出し、スピンを喫するなど、60分間のセッションはアクション満載の展開となった。

チームメイトが最速を刻んだ一方、セルジオ・ペレスは悲惨なセッションを過ごした。リアサスペンションに問題を抱えたようで、まずは冒頭20分をガレージで過ごした。

ようやくコースインすると、まずはニコ・ヒュルケンベルグ（ハース）とニアミス。ウォールへと追いやられ、あわやクラッシュかという場面に見舞われた。

その後は毎周のようにロックアップを重ね、ターン3ではグラベルに飛び出した。更に、最終盤のスタート練習では発進できず、メカニックに押されながらガレージへと戻っていった。フェルスタッペンに対してコンマ5秒遅れの6番手を刻むのがやっとだった。

ケビン・マグヌッセン（ハース）はターン13で止まり切れずコースアウト。幸いにも壁との接触は回避した。ターン2でスピンを喫した周冠宇（アルファロメオ）は軽くウォールにぶつかったが、僚友バルテリ・ボッタスが15番手に留まる中、10番手をマークした。

残り30分を切ると、ニック・デ・フリース（アルファタウリ）駆る21号車からエンジンカバーの一部と思われるパーツがターン9手前のレーシングライン上に脱落。回収のために赤旗が振られた。

ペレス並に悩ましいセッションとなったのはマクラーレンだった。ランド・ノリスはクラッチに問題を抱え、走行わずか12周でセッションを終えた。また、14番手を刻んだオスカー・ピアストリはスタート練習の際に手順違反を犯したとして戒告処分を受けた。

フェルナンド・アロンソはショートランとロングランの両方で印象的なペースを刻み、フェルスタッペンに0.162秒差の2番手につけた。僚友ランス・ストロールも9番手と、好調アストンマーチンは2台をトップ10に入れた。

アルピーヌ勢は、エステバン・オコンがトップから0.373秒差の3番手をマーク。ピエール・ガスリーも5番手と、充実したセッションを過ごした。

両者の間に割って入ったのはジョージ・ラッセル（メルセデス）だった。バウンシングが酷いとしてライドハイトを確認するようチームに要求する場面もあったが、オコンと遜色ないタイムで4番手につけた。僚友ルイス・ハミルトンは8番手という結果だった。

全3ラウンド、計1時間が予定されるF1オーストラリアGPの公式予選は、日本時間4月1日(土)14時からアルバート・パーク・サーキットにて行われる。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2023年F1第3戦オーストラリアGPフリー走行3（FP3）リザルト

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