F1サウジ:地味ながらも影響大…ジェッダ市街地コースのDRSを変更、全長増
国際自動車連盟(FIA)は2023年3月19日のF1第2戦サウジアラビアGPに先立ち、ジェッダ市街地コースのDRSゾーンを変更した。またコース調整により全長が1m増え、6.175kmへと微増した。
第3DRS区間での作動の可否を判定するための検知ポイントが最終コーナーの入口から出口へと移された。検知ポイントでの前走車とのギャップが1秒以内の場合、続くDRSゾーンでリアウィングのフラップを寝かせる事ができる。
DRS検知地点 | DRS稼働地点 | |
---|---|---|
DRS1 | ターン17の出口 | ターン19の出口 |
DRS2 | ターン22の入口 | ターン25の入口 |
DRS3 | ターン27の出口 | ターン27の170m先 |
地味な変更点ではあるものの、レース戦略に及ぼす影響は大きい。
ホームストレート上に設置される第3DRSゾーンに関してはその作動権利を巡って過去2大会に渡り、激しい駆け引きが繰り広げられてきた。
2021年の第1回大会では、トラックリミットによりポジションを譲るよう指示されたマックス・フェルスタッペンが検知地点を前に減速。これに対してDRSを奪われたくない後続のルイス・ハミルトンが追い抜きをためらい、最終的に接触事故へと至った。
昨年の第2回大会ではフェルスタッペンがシャルル・ルクレールと頭脳戦を展開した。第3DRS区間の存在により、最終コーナーを前にしたオーバーテイクが意味をなさなかったため、検知ポイントを巡る巧みなバトルを繰り広げた。
また、ターン22が10m、ターン23が5m移動された事などにより、コース全長にも変更があった。
F1サウジアラビアGPは日本時間3月17日(金)22時30分からのフリー走行1で幕を開ける。予選と決勝を含めた全セッションはDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。