ポール争い捨てるフェラーリ”攻めの戦略”、レッドブル勢の反応にルクレール思わず…
フェラーリは初戦のレースでレッドブルに戦いを挑むことができるだろうか? シャルル・ルクレールは3月4日(土)のF1バーレーンGP予選のQ3で、計測ラップを1回に留めてチェッカーフラッグを前に早々とクルマを降りた。
最後のアタック合戦に加わらなかったルクレールは、2回目の最終ラップで自己ベストを更新してポールを手にしたマックス・フェルスタッペンから0.292秒遅れ、2番手セルジオ・ペレスから0.154秒遅れの3番手に留まった。
決勝を見据えて予選を妥協
もう一度、計測ラップに出ていればポールを争えたのでは? そう問われたルクレールは「そうだ、とは言いたくたいけど…最初の計測の際に、もう少し縮められる余地がある事は分かっていたから接戦になっただろうね」と答えた。
何故フェラーリはポール争いを捨てたのか? これは翌日の決勝レースに向けてソフトタイヤを1セット温存するための戦略だった。
チーム代表を務めるフレデリック・バスールは「Q1、Q2で共にトップに立ち、ポール争いに向けて順調だったが、シャルルに関しては明日のレースに向けてニュータイヤを1セット温存することにした」と説明した。
「一方でカルロスについては接戦であったため、もう1セットを使った。我々だけがソフトタイヤを余分に持っていることを考えれば2列目からのスタートはポジティブな結果だ。今年最初の予選は十分満足できるものだった」
この決断が、初日金曜に芳しくなかったロングランペースに対する不安から来たものなのか、それともそれとは無関係に勝利をつかむための適切な戦略と考えているからなのか興味深いところだが、少なくともレッドブルのペースを警戒している事は確かだ。
決勝に向けてレッドブルのロングランペースについての見解を求められるとルクレールは「明日、僕らにとって良い驚きがあればいいんだけど、彼らは速い、本当に速い」と苦笑いを浮かべた。
「僕らはこれまでのレースを通じて、タイヤをよりいたわるというプロセスを改善してきたと思うけど、ペースとタイヤのデグラデーションという点ではFP2を見る限り、まだレッドブルよりかなり遅れている」
意に介さないレッドブル勢にルクレール思わず
フェラーリのタイヤ戦略は吉と出るか、凶と出るか。蓋を開けてみない事には分からないが、レッドブルのドライバー達はあまり気に停めていない様子だ。
フェルスタッペンは「みんなが言うには、僕らはアウトラップ(しただけの1セット)で十分らしいから、大丈夫だと思う」と答え、隣りに座っていたペレスは親指を立てて同意した。
これに対してルクレールは、被っていたキャップに両手を伸ばし、意味ありげな笑みを浮かべた。これは不敵を意味するものだったのか、それともただの苦笑だったのだろうか。
2023年F1バーレーンGP予選ではマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得。2番手にセルジオ・ペレスが続き、レッドブルがフロントロウを独占する結果となった。
決勝レースは日本時間3月5日(日)24時にフォーメーションラップが開始され、1周5412mのバーレーン・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。日本ではDAZNとフジテレビNEXTで完全生配信・生中継される。