レッドブル・リンクに仮設されたF1のモーターホーム、2022年7月7日F1オーストリアGP
Courtesy Of Alfa Romeo Racing

F1、女性ドライバー限定の新シリーズ「F1アカデミー」を設立…2023年始動

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FIA-F1世界選手権は2022年の最終アブダビGPの開幕初日となった11月18日(金)、女性ドライバーのみを対象とした新たなシリーズ「F1 アカデミー(F1 Academy)」の設立を発表した。

「F1アカデミー」はWシリーズやF3、F2、F1といったより高いレベルのカテゴリーへの進出目指す若手女性ドライバーを育成する事を目的としたもので、既存の女性限定シリーズ「Wシリーズ」の代替を目指すものではない。

F1のステファノ・ドメニカリCEOは「誰もが自分の夢を追いかけ、その可能性を追求する機会を得るべきであり、そのためにF1も全力を尽くしたいと考えている」として、そのためには最高峰F1へと連なるキャリアパスの”多様化”が必要だと主張した。

初年度となる2023年には3レースずつの7イベント、合計21レースと15日間の公式テストが計画されている。

5チーム各3台、計15台がシーズンを戦う。参戦チームはジュニアドライバーの育成で豊富な経験を持つ既存のF2およびF3チームによって運営されるという。

タトゥース製の最新世代のF4マシン「T421」に165馬力のターボエンジンを組み合わせ、タイヤはピレリが供給する。運営はF2及びF3を統括するブルーノ・ミッシェル(フォーミュラ・モータースポーツ・リミテッドCEO)が担う。

女性ドライバーがキャリアを目指す上での最大の難関の1つは資金だった。そこでF1は各マシンに15万ユーロ(約2,176万円)の予算補助を行い、同額をドライバーに負担させる仕組みを整えた。不足分はチームが補う。

2023年のカレンダーは追って発表されるが、うち1回はF1のサポートレースとして行われる見通しだ。

F1アカデミーの直近目標について、新たにゼネラル・マネージャーに就任したブルーノ・ミッシェルは「2~3年後に女性ドライバーがF3のグリッドにつき、すぐにポイントや表彰台を懸けて争えるようにすることだ」と説明した。

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