エンジン含めた全方位で圧倒的…早くも2023年のレッドブル連覇を予想する元F1ワールドチャンピオン
まだ今季3戦を残した段階であるにも関わらず、2016年のF1ドライバーズ・チャンピオン、ニコ・ロズベルグは、早くも2023年シーズンのレッドブルの連覇を予想する。
昨年、自身初のタイトルを獲得したマックス・フェルスタッペンは今年、一層円熟味を増し、シーズン4戦を残した鈴鹿での日本GPで早々にワールドチャンピオンを決めた。
そしてレッドブルは8連勝と共にアメリカGPを制し、2013年以来、9年ぶりとなるコンストラクターズタイトルを奪還。メルセデスによるV6ハイブリッド支配体制に遂に終止符を打った。
Sky Sportsで解説を務めるロズベルグは、グランドエフェクトカーを導入したF1が”レッドブル一強時代”に突入する可能性があると考えているようだ。
COTAでのチャンピオン決定戦を経てロズベルグは「メルセデスが過去数シーズンに渡ってずっとそうだったように、レッドブルは現時点で圧倒的な力を持っている」と指摘する。
「これほど早い時期にコンストラクターズ・タイトルを決め、現時点ではあらゆる分野で支配的だ。かつてのメルセデスがそうであったようにね」
「マシン、そしてシーズンを通した開発速度、信頼性、最高のドライバー、そして戦略。彼らは常に適切なタイミングで完璧に演じている」
「すべてが凄まじい水準で統合されているんだ。エンジンも素晴らしい。これほどの勢いがあると、来年はどのチームも接近するのは難しいだろうね」
「メルセデスやフェラーリが近づくのは本当に大変だと思う」
「メルセデスのアキレス腱はストレートスピードだ。なんてこった!っていうレベルの遅さだ。特にレッドブルと比べるとね」
「彼らがストレートでのペースを引き出す秘訣を見つけてくれることを願うよ」
両選手権は決したものの、ランキング2位を巡る争いはまだ決まっていない。かつての君主、メルセデスはフェラーリを逆転できるだろうか?
2022年シーズンは残り3戦。獲得可能な理論上の最大ポイントは103点だ。メルセデスは現在、56ポイント差で2位フェラーリを追う立場にある。