女性限定のフォーミュラレース「Wシリーズ」のマシン、2022年
Courtesy Of W Series

Wシリーズ、資金難で閉幕待たず2022年シーズン即終了…チャドウィックの3冠が決定

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女性ドライバーを対象とするWシリーズは10月10日(月)、資金難を理由に2022年シーズンを即時終了すると発表した。2023年以降の生き残りを懸けて投資家からの資金調達に取り組んでいくという。

これにより、F1のサポートレースとしての開催が予定されていたアメリカのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(10月21~22日)及び、メキシコのエルマノス・ロドリゲス・サーキットでのダブルヘッダー(10月28~30日)の今季最終3レースは中止された。

結果、ドライバーズ・ランキングで50ポイント差をつけるジェイミー・チャドウィックが3度目のWシリーズチャンピオンに輝く事となった。ウィリアムズF1チームの開発ドライバーでもある24歳のイギリス人は今年、開幕5連勝を達成。直近のハンガリーでは2位表彰台に上がった。

ウィリアムズの開発ドライバーを務めるジェイミー・チャドウィック、2019年F1アブダビGPにてCourtesy Of Williams Racing

ウィリアムズの開発ドライバーを務めるジェイミー・チャドウィック、2019年F1アブダビGPにて

キャサリン・ボンド・ミューアCEOは今回の苦渋の決定について「大きな悲しみと悔しさ」を伴うものだと語った。

「設立3シーズン目に過ぎない新興シリーズである我々は、事業の成長のために資金調達に努めてきましたが、最近の不測の事態により、支払われるべき契約資金が受け取れない状態になってしまいました」

2023年に向けては、財政難が報じられて以降、幾つかの支援やサポートが寄せられた事で「資金調達のプロセスが加速」したとして「かなり楽観視」できる状況だと強調した。