F1オーストリアGP車体改良一覧:僅か4チーム、母国戦でRB18をアップグレードしたレッドブル
F1第11戦オーストリアGPでは、ホームレースを迎えるレッドブルがアップグレードを持ち込んだ一方、フェラーリやメルセデスを含む6チームは新たな開発パーツなしに週末に臨む事となった。
今週末はスプリントフォーマットが適用されるため、パルクフェルメまでのプラクティスが1時間のみと少なく、検証と分析、セットアップのための時間が限られている事から、メジャーアップグレードを投入するのに理想的とは言えない。
角田裕毅擁するアルファタウリは、近いうちにアップグレードを投入する計画を立てているとしていたが、レッドブル・リンクには何も持ち込まなかった。次戦フランスGP、あるいはその次のハンガリーGPでの投入が期待される。
チーム | アップデート内容 |
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レッドブル |
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マクラーレン |
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アルピーヌ |
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ウィリアムズ |
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メルセデス | なし |
アストンマーチン | なし |
フェラーリ | なし |
ハース | なし |
アルファロメオ | なし |
アルファタウリ | なし |
レッドブル
信頼性と冷却性能を向上させるべく、排気用スリットが設けられたオプションのエンジンカバーが用意された。高地シュピールベルクは空気が薄く、その分だけ冷却が厳しくなるが、今週末はさほど暑くはならない見通しであり、使用されない可能性もある。
レッドブル・リンクはブレーキへの負荷も高く、チームはフロントブレーキ・ディスクのヒートシールドにも調整を加えた。
また、走行中の車高変化に対する気流の安定性を追求するため、フロアフェンスのジオメトリーにも若干の変更を施している。
信頼性の向上を中心とする今回のマイナーチェンジでどれだけパフォーマンスが向上したのか興味深いところだ。
8日(金)の予選ではマックス・フェルスタッペンが1000分の29秒という僅差でシャルル・ルクレール(フェラーリ)を下した。些細な違いが結果を左右し得る大接戦だった。
マクラーレン
空力性能及び冷却性能の向上を目的にリアブレーキダクトの形状を変更した。また、クリアランスを確保する事によって信頼性を引き上げるべく、翼端板の下端をトリムしたリアウィングを持ち込んだ。
アルピーヌ
ダウンフォース増強の一方で空気抵抗を抑えた改良型のリアウイングを持ち込んだ。
ウィリアムズ
車体後方へと向かう気流を改善させるべく、フロントサスペンションをアップデートした。
なお、ニコラス・ラティフィに先行して前戦イギリスGPでBスペック仕様となったアレックス・アルボンのマシンは1周目の事故で損傷したが、チームはこれを修復した。