2022年F1第10戦イギリスGPの3回目のフリー走行が7月2日(土)、シルバーストン・サーキットで1時間に渡って行われ、マックス・フェルスタッペン（レッドブル）が後続に大差を付ける1分27秒901を刻み、予選を前にポールポジション最有力候補に名乗りを上げた。

2番手にはコンマ4秒落ちでセルジオ・ペレスが続き、苦戦の初日を挽回してレッドブルが一気に調子を上げた。ペレスから1000分の37秒落ちの3番手にはシャルル・ルクレール（フェラーリ）が続いた。

フェルスタッペンは序盤20分をガレージで過ごし、他車に遅れてコースに出ると、その最初の計測ラップでいきなり全セクターを全体ベストでまとめ、後続にコンマ5秒差の暫定トップを記録した。

その後、ライバルに対して徐々に差を縮められるも、2セット目に履き替えるとその1発目に更にコンマ5秒リードを広げて見せた。無双感が漂う。

グランプリ2日目を迎えた現地トウスターはどんよりとした雲に覆われるも降雨はなく、セッションは気温17℃、路面24℃のドライコンディションでスタートした。

メルセデス勢は初日ほど上位に迫れなかったものの、2台揃ってカルロス・サインツを6番手に抑え、ジョージ・ラッセルが4番手、ルイス・ハミルトンが5番手をマークした。

ポーパシング、バウンシングに関してはラッセルが全くないと報告する一方、サインツは高速域での振動が改善されていないと訴え、アルファロメオに至っては周冠宇が悪化したと口にしたが、その僚友バルテリ・ボッタスは8番手と有望なペースを残した。

ランド・ノリスも初日の勢いを維持。マクラーレンのチームメイト、ダニエル・リカルドに1.2秒差の7番手でヘルメットを脱いだ。

高速のシルバーストンで高速コーナーに苦戦と、八方塞がり感が否めないアルファタウリは、ピエール・ガスリーが15番手、角田裕毅が17番手と、Q1敗退も危ぶまれる状況だ。

角田裕毅はフロントタイヤの摩耗が予想以上に早いと苛立った様子を見せ、ガスリーは予選の天候が気になって仕方ない素振りだった。頼みの綱は雨のみか。

ハースのミック・シューマッハはフェルナンド・アロンソ（アルピーヌ）を100分の1秒差で下して9番手につけた。対照的にケビン・マグヌッセンは高速コーナーでオーバーステア、低速コーナーでアンダーステアを訴え、僚友から1秒遅れの最下位に終わった。

アレックス・アルボンは超大規模アップグレードにより激変したウィリアムズFW44で14番手を刻み、Q2進出の可能性を感じさせた。

全3ラウンド、計1時間が予定される2022年F1イギリスグランプリ公式予選は、日本時間7月2日(土)23時からシルバーストン・サーキットにて行われる。

2022年F1第10戦イギリスGPフリー走行3（FP3）リザルト

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