アルバート・パークの新レイアウトはレッドブルに有利、と選手権リーダーのルクレール
2022年のF1オーストラリアGPに向けて生まれ変わったアルバート・パーク・サーキットの新たなレイアウトについて、スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールはレッドブルに有利に働くと考えている。
3年ぶりの開催に向けてオーバーテイクの促進を目的に、1996年の初開催以来、全面的な路面の再舗装と合わせて最大規模のレイアウト変更が行われた。変更されたコーナーは7つに及び、その内の2つは撤去され、全長は5,303mから5,279mへと24m短くなった。
この結果、第2セクターは実質的にコーナーが1箇所のみのエンジン全開セクションとなり、その他の拡張されたコーナーとの兼ね合いから、初日フリー走行で既に、2019年の前回大会の予選ポールを上回るラップタイムが記録されている。
ルクレールは週末に先立ち「おそらく僕らのマシン的には古いレイアウトの方が合ってると思う」と述べ、F1-75の強みがコーナリングにある事を強調して次のように補足した。
「その理由はレッドブルが兎に角、ストレートラインで凄く手強いからって事で、今は直線スピードというかストレート全般がかなり増えたために、僕らは少しばかり苦戦するかもしれないって事なんだ」
ただその一方で「週末を完璧にこなせば、それでもかなりの好成績を残すチャンスがあると確信してる」と述べ「だから僕らとしては自分たちの仕事に集中するのみだ」と付け加えた。
ルクレールは開幕2戦を終えて12点差でドライバーズランキングをリードしている。24歳のモナコ人ドライバーにとってF1世界選手権で首位に立つのは今回が初めての経験だが、今はタイトル争いを考えてはいないと主張する。
「繰り返しになるけど、今は兎に角、自分たち自身のことに集中することだ。チャンピオンシップをリードしているといっても、まだ2レースしか終わっていないわけで、その事について考えるのは時期尚早過ぎるってものさ」
「僕らにとってはパッケージから最大限のパフォーマンスを引き出す事が重要で、次のイモラはおそらく、僕らのマシンにとってより適したコースだと思うから、ここでは大きなミスをせずに、できるだけ多くのポイントを獲得し、自分達のことに集中することが大切だ」