角田裕毅、失意のDNS経てオージービーフと初コースを楽しみに「中団上位を争いたい」
スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅が2022年FIA-F1世界選手権第3戦オーストラリアGPに先立ち、失意のDNSに終わった前戦を振り返りつつ、次世代車両の特徴、マシン開発、そして自身初走行となるアルバート・パーク・サーキットでの週末に向けた抱負を語った。
角田裕毅
F1オーストラリアGPに向けて
DNSに終わったサウジアラビア
サウジアラビアの週末は、予選もレースもできず、残念な結果になってしまいましたが、フリー走行での僕自身のパフォーマンスと、予選及び決勝でのピエールのパフォーマンスからは前向きな材料を得る事ができました。
僕らのペースは第1戦バーレーンGPよりも確実に良くなっていて、FP1の開始直後から高い競争力が感じられました。自信をつけていただけに走る事ができずとにかく残念でしたが、全体的にはポジティブに感じていますしオーストラリアGPを楽しみにしています。
18インチは過熱し易い
2回の週末を終えて、新しい技術レギュレーションの影響が徐々に見えてきました。
新しいマシンが導入された事で前走車について行くのが楽になったのは間違いありませんが、タイヤについては以前よりオーバーヒートしやすくなったと感じています。つまり、タイヤが過熱する前にできるだけ早くオーバーテイクしたいという思うという点では変わりありません。
AT03の開発
マシン開発に際しては、トップスピードを犠牲にすることなく、より大きなダウンフォースを求めていくことになります。先は長いとはいえ現時点で最も重要なことは、クルマに対する理解や学習がどんどん進んでおり、チームとしてどこを改善すべきかを正確に把握できている点です。
オーストラリアへの抱負
バーレーンとサウジアラビアは特性が全く異なるコースでしたし、オーストラリアでは更に良いパフォーマンスを発揮して、中団上位を争えるようにしたいと思っています。
シミュレーターでは一度だけ走ったことがありますが、メルボルンは僕にとって全く新しい未知のコースです。レイアウトが変更された事で高速化が期待されています。新しいサーキットに対するいつも通りのアプローチを取って、フリー走行を使って徐々にスピードを上げていくつもりです。
思い出とオージービーフ
オーストラリアには12歳の時に一度だけ行ったことがあります。メルボルンからほど近いゴールドコーストに修学旅行に行きました。
国も雰囲気もすごく気に入りましたし、初めてオージー・ビーフを食べた時のことは今でも覚えています。本当においしかったので、また食べたいと思っています。行ったことのない国に行く時は、何よりもまず食べ物です!
オーストラリアGPの戦いの舞台、アルバート・パーク・サーキットは3年ぶりの開催に向けて第2セクターのシケインの廃止を含めた初のレイアウト変更を実施した。DRSゾーンは史上最多の4箇所に設けられ、シミュレーションによるとラップタイムは約5秒短縮される。
コロナ渦による2年連続の中止を前に行われた2019年の前回大会では、予選2番グリッドのメルセデスAMG、バルテリ・ボッタスが後続を25秒引き離して22レースぶりの優勝を飾り、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが3位と、2008年のイギリスGP以来ぶりとなる念願の初ポディウムをホンダに献上した。
F1オーストラリアGPは、日本時間4月8日(金)12時からのフリー走行1で幕を開ける。