フェルスタッペン、王者の印「No,1」を掲げて精力周回も目標に一歩及ばず「マシンは良い感じだけど重要なのは速いかどうか」
マックス・フェルスタッペンはバルセロナで行われた2月23日のF1プレシーズンテスト初日に、新型「RB18」に王者の印、カーナンバー1を掲げて4.655kmのコースを147周走り込み、硬めのC2タイヤで1分22秒246の9番手タイムを記録した。
147周というマイレージは個人単独としてはこの日の最多ラップで、F1スペインGPのレースディスタンスの約2.5倍に相当する。できたてホヤホヤのRB18は今後に向けて期待できる信頼性の高さを発揮した。
「マシンは良い感じだと思うけど、何より重要なのは速いかどうかだ」1日を振り返ったフェルスタッペンはそう語った。
「今日はクルマに慣れ、また、挙動を大まかに掴むために大量に周回数を重ねる事が目標だった。パーツの状態を確認するという点においてもね」
「すべてが上手くいったし、今日は良いスタートが切れてポジティブな一日になった」
「明日に向けて、今夜は詳しい分析を行って改善すべき点を見つけたいと思う。明日はチェコ(セルジオ・ペレス)が担当だ。金曜日にまた、RB18をドライブするのを楽しみにしている」
F1マシンに「No,1」が掲げられたのは2014年のセバスチャン・ベッテル以来、8年ぶりだ。チーム代表のクリスチャン・ホーナーは「ナンバー1を見ることができて最高だ」と語った。
「F1マシンにナンバー1がつけられるのは久しぶりだ。今年の目標はナンバー1を維持することだ」
「大規模なレギュレーション改訂によって、F1新時代の幕開けとなる今年は例年以上に魅力的なシーズンになるだろう」
「我々の素晴らしいチームは今シーズンに向けてやる気満々だし、マックスもマシンの感触に手応えを得たようだし、まずはポジティブな1日になったと思う」
147周というラップ数は距離に換算すると684kmと、途方も無い数字だが、実際にはチームが事前に掲げていた目標値には僅かに足らなかった。
レースエンジニアリング部門を率いるギヨーム・ロケリンは「今日はチームにとって非常に良い出来だった。満足している。今日は700kmという楽観的な目標を掲げていたのだが、3周ほど足らなかった」と1日を振り返った。
「とは言えテストそのものは順調で、幾つかのテスト項目を消化した結果、クルマを改善するための良い方向性が見えてきた」
「バランス面での限界はあるものの、クルマを機能させるために物事をひっくり返さなければならないと思わせるような事はなく、マックスは今のところクルマに満足している」
RB18はフェルスタッペンを2連覇に導くだけのポテンシャルを秘めているのだろうか? テスト2日目は終日、セルジオ・ペレスがステアリングを握る。