ハースF1チーム（Haas F1 Team）は2月4日(金)、2022年シーズンのFIA-F1世界選手権に投入する新車「VF-22」のリバリー（カラーリング）を世界初公開した。

搭載するのはフェラーリ製の1.6リッターV6ターボユニット「066/7」。燃料はバイオ成分を10％含む「E10」燃料を使用する。

ハースは近年、他チームに先駆けて新車発表を行ってきた。例えそれがボディーに施されるカラーリングやデカールのデザインのみであったとしても、注目を集めるという点で理に適った戦略と言える。

米国カナポリスのチームは昨年、ニキータ・マゼピンの父ドミトリーが所有するロシアのカリ肥料製造・輸出企業「ウラルカリ」との間でタイトルスポンサー契約を締結。マシンを赤、白、青の3色とするカラースキームへと切り替えた。

ミック・シューマッハとマゼピン駆る今季「VF-22」もこの組み合わせを引き継ぎ、リバリーという点で特に特筆すべき驚きはないものの、未だ明かされぬ新車はチームにとって起死回生を目指す逆襲の1台だ。

ハースは2021年シーズンに「VF-21」の開発を捨てる事で、限られた全てのリソースを新たなテクニカル・レギュレーションが導入される2022年型F1マシンに集中させた。

今回発表されたのはVF-22に施されるリバリーのレンダリングイメージであって新車そのものではない。1年を棒に振ってまで新時代に懸けた戦略は功を奏するのだろうか？ 2月末のバーレーンテストに注目が集まる。