角田裕毅のF1シートを狙うレッドブルJr.達…岩佐歩夢含む5名がF2に参戦
レッドブル・ジュニア・チームは2022年シーズンのFIA-F2選手権に5名の若手を参戦させる。アルファタウリのドライバー、特にF1での2年目を迎える角田裕毅にとっては大きなプレッシャーとなり得る。
FIAスーパーライセンス・ポイント制の導入により、F2はF1の登竜門足る立場を確立させた。レッドブルのF2参戦ドライバーはヘルムート・マルコの厳しい監督のもと、誰もがファエンツァのチームでのF1デビューを目標に死にものぐるいで1年を戦う事になる。
アブダビで開催されたF1若手テストで、レッドブルとアルファタウリのステアリングを握ったエストニア出身のユーリ・ビップスとニュージーランド出身のリアム・ローソンは共に、F2での2年目を過ごす事になる。
昨年のドライバーズランキングで6位を獲得したビップスはハイテックGPに留まるが、同9位のローソンはハイテックGPからカーリンに移籍する。カーリンは角田裕毅が2020年にランキング3位を手にしてF1デビューのチケットを掴み取ったチームだ。
インド出身の23歳、3シーズン目のF2に挑むユアン・ダルバラは2年を過ごしたカーリンを離れ、2020年にミック・シューマッハ、2021年にオスカー・ピアストリをそれぞれタイトル獲得に導いた現役チャンピオンのプレマに移籍する。チームメイトは昨年のFIA-F3選手権を制したノルウェー出身のデニス・ハウガーだ。
そして注目の5人目はホンダとレッドブル双方のサポートを受ける岩佐歩夢だ。昨年のF3デビューイヤーでは1勝を挙げてランキング12位を獲得。角田裕毅と同じように僅か1年でF2へのステップアップを果たした。
FIA-F3選手権には3名のレッドブルジュニアがエントリーする。
アメリカ出身の16歳、ジャック・クロフォードはハイテックを離れ、ハウガーの後任としてプレマに加わる。英国出身の17歳、ジョニー・エドガーはカーリンから昨年のチームタイトルホルダー、トライデントに移籍する。また、フランス系アルジェリア人ドライバーのイザック・ハジャーはハイテックと契約した。
2022年のレッドブル・ジュニア・チームのドライバーは以下の通り。
ドライバー | 生年月日 | 国籍 | カテゴリ | 所属 |
---|---|---|---|---|
ユーリ・ヴィップス | 2000年8月10日 | エストニア | F2 | ハイテックGP |
リーアム・ローソン | 2002年2月11日 | ニュージーランド | F2 | カーリン |
ユアン・ダルバラ | 1998年10月1日 | インド | F2 | プレマ |
デニス・ハウガー | 2003年3月17日 | ノルウェー | F2 | プレマ |
岩佐歩夢 | 2001年9月22日 | 日本 | F2 | DAMS |
ジョニー・エドガー | 2004年2月13日 | イギリス | F3 | トライデント |
ジャク・クロフォード | 2005年5月2日 | アメリカ | F3/F3アジア | プレマ |
イザック・ハジャー | 2004年9月28日 | フランス | F3/F3アジア | ハイテックGP |
荒尾創大 | 2005年12月18日 | 日本 | フランスF4 | FFSAアカデミー |
野村勇斗 | 2005年11月12日 | 日本 | フランスF4 | FFSAアカデミー |
アールヴィッド・リンドブロッド | 2007年8月4日 | スウェーデン | F4 | ファン・アメルスフォールト |
ノエル・レオン | 2004年12月21日 | メキシコ | フォーミュラ・リージョナル EU | アーデン |