山本MD、ホンダF1撤退前最後のFIA会見…レッドブル転籍の可能性、リスペクトし過ぎたマクラーレン時代、最悪の瞬間語る
12月10日に行われたF1アブダビGPのFIA金曜プレスカンファレンスにホンダF1の山本雅史マネージング・ディレクターが出席。通訳を通して第4期ホンダF1活動を総括しつつ、撤退撤回議論の有無や来年以降のレッドブルへの協力の程度、レッドブル・パワートレインズへの転籍の可能性等、様々な質問に答えた。
今回が山本MDにとって最後の金曜会見となる。以下、マックス・フェルスタッペンがタイムシートのトップに立ったFP1後の会見の模様を全文書き起こしの形で紹介したい。
F1アブダビGP 山本MDの質疑応答
Q:ヤマモトさん、まず最初に、2015年以降のホンダF1活動をどのように総括しますか?
マクラーレン時代はお互いがリスペクトして若干コミュニケーションが足らなかったのかもと思いますが、その後トロロッソと組んだ事でクルマとパワーユニットの双方で大きな学びがありました。これが今のホンダを支えている分岐点だと思います。
3チーム目のレッドブルと組んだ事で更に大きな成長を遂げる事ができましたし、また4台体制となった事でパワーユニットの技術力を含めて様々な部分で前進する事ができました。こうしてチャンピオンシップ争いが出来ている事を嬉しく思っています。
Q:今週末に何が起こるにせよ、ホンダは2021年に大成功を収めました。取締役会はF1からの撤退を再考しましたか。継続するという話はあったのでしょうか?
大きな決断だったと思います。 ホンダは世界のお客様のためにカーボンニュートラルを加速しなければなりませんでした。撤退を発表した後は復帰する話は出ていません。
Q:来年以降、ホンダはレッドブル・パワートレインズにどれだけ協力するのでしょうか?
今年と同じようにレッドブルとアルファタウリがチャンピオンシップで戦っていけるようにレッドブル主導のもと、来年はエンジニアリングサービスという形で出来る限り協力していきたいと思っています。
Q:個人的な話になりますが、ヤマモトさんは来年もレッドブル・パワートレインズに関与するのでしょうか?
笑)今は分かりませんが、まずは今週末のレースをしっかりと戦い抜いて、その後日本に戻って会社に報告し、その後ゆっくりと来年の事を考えたいと思います 。
Q:今回のホンダF1活動を振り返ってみて、個人的に最もタフだった瞬間と、最高の瞬間は何でしたか?
ワーストは、、2017年のバーレーンで、一番嬉しかったのはやっぱり、レッドブルとの初めてのレースとなったオーストラリアでの3位表彰台(2019年)です、あとはオーストリアでの優勝(2019年)です。