元スーパーアグリF1のアンソニー・デビッドソン、WEC最終戦を以て現役を引退
かつてスーパーアグリのチームメイトとして佐藤琢磨とタッグを組んだ事もあるアンソニー・デビッドソンは、FIA世界耐久選手権(WEC)最終戦を以てレーシングドライバーとしての現役キャリアに終止符を打つ。
42歳のイギリス人ドライバーはバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた第5戦を終え「あと1戦…これをプロのレーシングドライバーとしての最後のレースにする事を決めた。信じられないような、そして忘れられない旅だった。全ての関係者に感謝している」とSNSに投稿した。
アンソニー・デビッドソンは8歳でカートを始め、1999年にフォーミュラ・フォード・ウィンター・シリーズでチャンピオンを獲得。翌2000年にはフォーミュラ・フォード・フェスティバル・ワールドカップで再び王座を手にした。
2001年にはイギリスF3選手権に参戦し、チームメイトの佐藤琢磨に次ぐ総合2位に輝き、BARホンダのテストドライバーに就任した。
2002年のハンガリーGPでアレックス・ユーンの代役としてミナルディからグランプリデビューを果たし、2005年のマレーシアGPでは病欠の佐藤琢磨に代わってジェンソン・バトンと共にステアリングを握った。
2007年にスーパーアグリと契約を結び、佐藤琢磨をチームメイトに初のフルシーズンを戦ったが、翌年のチーム撤退に伴いシートを失った。
その後は、ホンダを買収して誕生したブラウンGP(現メルセデス)のリザーブドライバーに就任すると共に、プジョーやトヨタと契約してFIA世界耐久選手権(WEC)を主戦場に活躍した。
今季はロベルト・ゴンザレスとアントニオ・フェリックス・ダ・コスタと共にJOTA38号車オレカ07・ギブソンを駆りLMP2クラスに参戦。先日のバーレーン6時間レースで3位フィニッシュを果たし、今週末の最終戦を控えてクラス3位につけている。