メルセデスに詰め寄られたレッドブル・ホンダ「問題ない」と楽観視するフェルスタッペンとペレス
レッドブル・ホンダはF1第5戦モナコGP以降、連勝に連勝を重ねてきた。特にポールリカールでのフランスGP以降は明らかに序列を逆転させ、マックス・フェルスタッペンがライバルの半歩前を歩み続けていたが、30日のハンガリーGP初日リザルトはメルセデスがその差を着実に縮めてきた事をうかがわせるものだった。
順位 | ドライバー | チーム | タイム | 差 | 周 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ボッタス | メルセデス | 1:17.012 | 29 | |
2 | ハミルトン | メルセデス | 1:17.039 | +0.027 | 27 |
3 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:17.310 | +0.298 | 24 |
4 | オコン | アルピーヌ | 1:17.759 | +0.747 | 29 |
5 | ペレス | レッドブル | 1:17.824 | +0.812 | 23 |
6 | ガスリー | アルファタウリ | 1:18.113 | +1.101 | 31 |
アンダーステアに苦しんだフェルスタッペン
フェルスタッペンはシルバーストンでの事故からの復帰最初のセッションとなった午前のフリー走行でトップタイムを記録したものの、2番手バルテリ・ボッタスとの差は僅か1000分の61秒で、3番手につけたルイス・ハミルトンとのギャップもコンマ15秒に留まった。
そして照りつけるブタペストの厳しい陽射しが更に強まった午後のセッションでは逆転を許して3番手に留まり、タイムシートのトップに立ったボッタスとの間にはコンマ3秒と言う大きなギャップが横たわった。
メルセデスとの差に驚いたかと問われたフェルスタッペンは「いや別に。克服できないほど大きな問題じゃないし、これほど路面温度が高ければ何時だって楽にはいかないものだからね」と答えた。
FP2の最中、フェルスタッペンは無線を通して「ターンインしようとすると毎回リアを失ってしまう状況で、何かが完全に壊れてるような感じがする」「信じられないレベルのアンダーステアだ」と訴えるなどクルマに満足できていない様子を見せていた。
その理由の一つはリアタイヤのオーバーヒートと考えられるが、クルマの調整が上手く機能していなかった可能性もある。
フェルスタッペンはFP1からFP2にかけて幾つかセットアップを変更した事を明かして「1ラップとロングランの両方のペースを改善させる必要がある」と訴えた。ただその一方で「ショッキングな事は何もなかった」とも語った。
改善策は明確、とペレス
同様に、チームメイトのセルジオ・ペレスもハンガロリンクでのRB16Bに手を焼いていた。とは言え、FP1で0.911秒もあったチームメイトとのギャップはFP2で0.514秒にまで縮まり、タイムシートのポジションも9番手から5番手にまで上げてきた。
ペレスは両セッションでトラフィックに阻まれたと説明し「まだタイムは改善できると思うし、予選では更に上を目指せるはずだ」と語り「クルマの感触はロングランでもショートランも良好だった」と楽観的な姿勢を見せた。
また「これまでのところ、良い感じに進んでいると思ってるし、予選に向けて改善させるためにやるべき事も明確だから、残りの週末には期待してる」とも語った。
2日目は降雨が予想されており、序列と予選リザルトを見通す事は難しい。
フェルスタッペンは「面白い事になるんじゃないかな」とコンディションの変化を歓迎し、ペレスは「未知数が部分もある」としながらも「ライバルより自分達にとって少し有利に働くかもしれない」と前向きな言葉を口にした。
F1ハンガリーグランプリ3回目のフリー走行は日本時間7月31日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってハンガロリンクで開催される。