マックス・フェルスタッペン駆るレッドブル・ホンダ33号車RB16Bとシルバーストン・サーキットのピットビル、2021年7月18日F1イギリスGPにて
Courtesy Of Red Bull Content Pool

ホンダF1、レッドブルがまさかの無得点「これがチャンピオンシップを戦っていく厳しさ」と田辺TD

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ホンダF1は7月18日(日)に行われたF1第10戦イギリスGP決勝で、チャンピオンシップを争うレッドブルの2台が共にノーポイントに終わる非常に厳しい結果に終わった。

史上初のスプリント予選ウィナーとしてポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペンは、1周目にルイス・ハミルトン(メルセデス)と接触。無念のリタイヤに終わった。スチュワードはハミルトンに10秒ペナルティーを科した。

もう一台のRB16Bをドライブするセルジオ・ペレスはスプリント予選をリタイヤした事から最後尾スタートが決まっていたため、巻き返しを狙うべくパルクフェルメを破ってセットアップを変更。ピットレーンからスタートし、最終盤に7位入賞を射程に捉えた。

ただ、1周目の混乱を生き延びラップリーダーへと返り咲いたハミルトンがファステストラップのボーナスポイントを手にしていた事から、敢えて7位を捨ててソフトタイヤに交換。1点を奪い去って16位でフィニッシュした。

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アルファタウリ・ホンダも失意の結果に終わった。

ミディアムタイヤを履いて16番グリッドについた角田裕毅は、第1スティントを長く引っ張り、全体としても遅い30周目にピットストップを消化した。

ハードタイヤに履き替えた後はキミ・ライコネンらの転落によって順位を上げ、セルジオ・ペレスがファステストラップ狙いの4度目のピットに入った事で入賞圏内に浮上。1ポイントを持ち帰った。

ただチームメイトのピエール・ガスリーは最終盤に入賞圏内9番手を走行しながら不運にもパンクに見舞われ後退。ソフトタイヤで巻き返しを図ったが11位に留まった。

順位 ドライバー チーム
10 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ +82.065s 1
11 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ +85.327s 0
16 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ +1lap 0
NC マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ DNF 0

52周に及んだ長き戦いを終えてホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは「これがチャンピオンシップを戦っていく厳しさ」と述べ、次戦ハンガリーGPでの挽回を誓った。

Honda:F1イギリスGP決勝を終えて

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

今日のイギリスGP決勝は、我々にとって非常に厳しい結果になりました。

ポールポジションからスタートしたレッドブル・ホンダのフェルスタッペン選手は素晴らしいスタートを決めたものの、後ろから迫るハミルトン選手にオープニングラップで接触されコントロールを失い、タイヤバリアに突っ込みレースを終えました。

非常に残念ではありますが、激しいクラッシュにも関わらず幸いにもフェルスタッペン選手に大きなケガ等はなさそうです。

昨日のスプリント予選でのリタイアを受けピットレーンからスタートしたチームメートのペレス選手は、トラフィックに阻まれ中々オーバーテイクができず非常に厳しい展開となり、一時は10番手までポジションを上げましたが 最終的にはノーポイントと、こちらも残念な結果になりました。

スクーデリア・アルファタウリ・ホンダは週末を通してペースが上がらず苦しい戦いでしたが、粘り強く走った角田選手が10位入賞と、貴重なポイントを獲得できたことは良かったと思っています。

今回のレース結果は非常に厳しいものですが、これがチャンピオンシップを戦っていく厳しさだとも感じています。気持ちを入れ替えて次戦ハンガリーGPに向けて準備を進めます。

このあともタフな戦いが続くと思いますが、強力なライバルを相手に良いレースができるよう、最善を尽くしていきたいと思います。


7月18日(日)にシルバーストン・サーキットで行われた2021年F1第10戦イギリスGP決勝レースでは、1周目にポイントリーダー達が関与するクラッシュが発生。マックス・フェルスタッペンはリタイヤに追い込まれたが、生き残ったルイス・ハミルトンは今季4勝目を飾り、2位にシャルル・ルクレール、3位にバルテリ・ボッタスが続く結果となった。

ハンガロリンクを舞台とする次戦F1ハンガリーGPは7月30日のフリー走行1で幕を開ける。

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