ホンダF1、感慨深い4連勝「偉大な先輩たちの背中が少し見えてきた」マクラーレンとの黄金時代偲ぶ
ホンダF1の山本雅史マネージング・ディレクターは6月27日(日)に行われたF1第8戦シュタイアーマルクGP決勝を終えて「偉大な先輩たちの背中が少し見えてきたような気がする」と述べ、マクラーレン・ホンダ黄金時代を偲んだ。
パワーユニットを供給する英国ミルトンキーンズのチームのお膝元、レッドブル・リンクで行われた71周のレースでは、マックス・フェルスタッペンが完全ゲームを展開し、一度もラップリードを讓る事なく後続に35.743秒を付けてのポール・トゥ・ウインを飾った。
レッドブル・ホンダとしては第5戦モナコ、第6戦アゼルバイジャン、第7戦フランスに続く4連勝で、チームとしてはV6時代初の4連勝となった。
ホンダにとっては通算83勝目で、4連勝としては1991年のアイルトン・セナ(マクラーレン・ホンダ)によるアメリカGP、ブラジルGP、 サンマリノGP、そしてモナコGP以来、2戦連続のポール・トゥ・ウインとしては同じくセナによる1991年の日本GPとオーストラリアGP以来、実に30年ぶりの快挙となった。
山本MDは「今日はレッドブルの本拠地、オーストリアのレッドブル・リンクでフェルスタッペン選手が見事に今季4勝目、レッドブル・ホンダとしての今季5勝目を挙げてくれました」とレースを振り返った。
「今日の勝利によって、我々としてはレッドブル・レーシングと共に通算10勝を積み上げた事になりますが、2年前にこのサーキットで初勝利を挙げたことを思うと非常に感慨深いものがあります」
「また、今日の勝利での4連勝は、チャンピオンを獲得し、我々ホンダにとって黄金時代だった1991年に並ぶ記録です。偉大な先輩たちを追いかけてここまでやってきましたが、その背中が少し見えてきたように感じています」
「レッドブル・レーシング、スクーデリア・アルファタウリともに力強いレースができるようになってきています。これも、2つのパートナーチームと共に日本のHRD-Sakura、英国の拠点であるHRD-UKのメンバー全員が積み上げてきた努力のおかげです。また、苦しい時を含めてこれまで応援下さった皆様のおかげでもあると思っています。本当にありがとうございます」
「来週は再びこのレッドブル・リンクでのレースになります。今日とはタイヤのコンパウンドが異なりますが、チームと共に万全の準備を整えて、また良いレースをお見せできればと思いますので、引き続きのご声援をよろしくお願いいたします」
今週末と同じレッドブル・リンクを舞台として行われる次戦オーストリアGPは1週間後の7月2日のフリー走行1で幕を開ける。