お祓い必至…フェルスタッペン、イタリア3戦全てでDNFも「レース内容は勇気付けられるものだった」
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、11月1日にイモラ・サーキットで開催されたF1エミリア・ロマーニャGP決勝レースで2位表彰台に向けて堅実なレースを戦っていたものの、最終盤にタイヤにトラブルが発生した事で51周目のターン5でクラッシュを喫し、セーフティーカー(SC)の原因となった。
今季は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響でカレンダーが幾度となく再編され、結果としてモンツァ、ムジェロ、そして今回のイモラと、計3回に渡ってイタリア国内でグランプリが開催される異例のシーズンとなったが、奇しくもフェルスタッペンはその3戦全てでリタイヤする事となった。
Running P2 with 12 laps to go at Imola – and disaster strikes for Max Verstappen 😧 💥#ImolaGP 🇮🇹 #F1 pic.twitter.com/TDNzPHPdYq
— Formula 1 (@F1) November 1, 2020
カレンダー常連のモンツァではパワーユニット(PU)トラブル、そして初開催のムジェロでもPUトラブルがきっかけとなり、中団グループに飲み込まれた事で接触事故の犠牲となっている。ただの偶然であったとしても、お祓いを薦めたくなるというものだ。
何が原因でタイヤがバーストしたのかは現時点では不明ながらも、この日のレースではランス・ストロール(レーシングポイント)やセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が接触事故によってコース上にマシンの破片をばら撒いており、バルテリ・ボッタスはこれが原因でフロアを破損。2位に甘んじている。
イタリア3戦と開幕オーストラリアを含めて今季4度目のリタイヤであり、その全ての原因が自身の責の及ばないものであった事を考えると、フェルスタッペンの心中察して然るべきといったところだが、レースを振り返ったランキング3位が確定的な若きオランダ人ドライバーは、レース内容そのものは前向きだったと語った。
レース内容は勇気付けられるものだった
マックス・フェルスタッペン決勝: DNF, グリッド: 3番手
スタートが上手く決まり、メルセデスの2台とのバトルを楽しんでいた。スタートで上手く蹴り出せたから1周目にルイス(ハミルトン)を交わし、その後はメルセデスに対してピットインを迫るため早めにタイヤ交換に動いた。上手いこと、バルテリ(ボッタス)が反応してくれた。
バルテリはマシンにダメージを負っていたけど、ピット後も僕らの前に立ちはだかっていた。その影響でクリーンエアで走っていたルイスとの差が広がってしまった。バルテリを追い抜いた後は、ペースがあったしマシンの感触も良く、凄く楽しく走れていたけど、突然タイヤにトラブルが出てしまい、直線区間でコントロールを失ってしまった。
トラブルなく走れていれば2位表彰台に上がれていただけに本当に残念だ。でも、こういう事は時として起こるものだ。ノースポイントなんて望んじゃいないけど、レース内容には本当に勇気づけられた。
11月1日(日)にイモラ・サーキットで行われた2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャ・グランプリでは、2番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトンが通算93勝目を上げた。2位にバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスが7年連続となるコンストラクタータイトルを制した。3位表彰台にはダニエル・リカルド(ルノー)が滑り込んだ。
ハミルトンのドライバーズタイトル7冠目が懸かるイスタンブールでの次戦トルコGPは、2週間後の11月13日~15日に開催される。