アレックス・アルボン、残り6周で5番手から最下位に「後知恵だけど、もしソフトに履き替えていれば…」
F1エミリア・ロマーニャGP決勝レースを失意の15位で終えたレッドブル・ホンダのアレックス・アルボンは、異なるタイヤ戦略を採用していれば、上位入賞の可能性があったかもしれないとの考えを示した。
6番グリッドからスタートしたアルボンは、オープニングラップでシャルル・ルクレール(フェラーリ)に先行を許し、17周目にハードタイヤに履き替えた後、後続のダニール・クビアトから激しい攻撃を受けながらも、ライバルのピットストップによって徐々にポジションを上げていった。
2番手を走行していたチームメイトのマックス・フェルスタッペンが51周目にクラッシュした事でセーフティーカーが導入されると、レーシングポイントのセルジオ・ペレスがタイヤ交換に動いた一方、アルボンは前を行くダニエル・リカルドやシャルル・ルクレールと同じようにステイアウトを選択した。
5番手で迎えたリスタート後、アルボンは2つ目のシケインでスピンを喫し、事実上の最下位となる15番手にまで転落。その後、ポジションを巻き返す事は出来ず、その位置のままにフィニッシュした。
レースを振り返ったアルボンは「セーフティーカー導入時にステイアウトせず、ソフトタイヤに履き替えていれば…」とこぼした。なお、ピットストップによって表彰台を逃す格好となったペレスは「ピットストップは意味をなさなかった」と失望をあらわにした。
後知恵だけど、もしソフトに履き替えていれば…
アレックス・アルボン決勝: 15位, グリッド: 6番手
最後尾でのフィニッシュだったけど、この結果は今日のレース内容を示すものじゃない。今日もまたDRSトレインの中での走行を強いられトリッキーなレース展開だった。
リスタートの際の出来事については、まだ何が起きたのかよく分かっていない。タイヤが冷えていたから、セーフティカー導入時にピットインして新しいタイヤに履き替えたマシンを抑えるためにハードにプッシュしなきゃならなかったんだけど、それがスピンに繋がってしまった。あっという間の出来事で、誰かと接触したのかもしれないけど、ハッキリした事は分からない。
後知恵だけど、他のマシンと同じように、あの時にピットインしてソフトに履き替えていれば、もっと良い結果が得られたかもしれない。
もちろん、こんな結果を望んでいたわけじゃないけど、今は次のトルコに気持ちを切り替えたい。クルマの感触は良かったし予選も改善できていたから、次は良い結果を目指したい。
11月1日(日)にイモラ・サーキットで行われた2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャ・グランプリでは、2番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトンが通算93勝目を上げた。2位にバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスが7年連続となるコンストラクタータイトルを制した。3位表彰台にはダニエル・リカルド(ルノー)が滑り込んだ。
ハミルトンのドライバーズタイトル7冠目が懸かるイスタンブールでの次戦トルコGPは、2週間後の11月13日~15日に開催される。