ヒュルケンベルグ、準備を重ね徐々に本領発揮「更に調子を上げられるはず」F1-70周年記念GP《初日》2020
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性反応が確認されたセルジオ・ペレスに代わり、レーシングポイントでの2度目の週末に臨んだニコ・ヒュルケンベルグは、70周年記念グランプリのFP1で4番手、FP2では6番手タイムを刻んだ。先週末のイギリスGPでの経験とシミュレーター作業を通して、徐々に本来の力を取り戻しつつある。
ヒュルケンベルグは先週末、ペレスに代わってRP20のステアリングを握ったものの、エンジントラブルのためにレースをスタートできず、悔やまれる形で週末を締め括ったが、チャンスは再び訪れた。70周年記念GPの初日セッションを終えたヒュルケンベルグは「感触は良かったし、今日はすぐさまペースを掴むことができた」と振り返った。
「オプション(ソフト)タイヤでのラップは、さほどクリーンじゃなかった。特に最終コーナーで少しタイムをロスしてしまったからね。でもマシンには凄く満足しているし、自信を持っている。これまでのところは本当に満足していると言わざるを得ない。これをベースに今後も調子を上げていけるはずだ」
先週末のプラクティスでは、チームメイトのランス・ストロールに対してコンマ6秒近くの差を付けられていたが、70周年記念GPのFP1では逆に0.597秒差をつけストロールを上回り、FP2では0.245秒差に迫っている。
「そうだね、(先週末と比べて)より良い状態になっている。前よりも遥かにマシンに慣れてきているのは明らかだしね。チーム内での居心地も良いし、身体的な調子もずっと良いから、より充実した状態にあるし、期待通りの金曜日になったと言って良いと思う」
「シミュレーターにも2度乗ったし、ここ数日を使って、できる限りの準備をしてきたんだ。それは確かに助けになっている。それにセットアップ面で幾つか試してみた事で、疑問に思っていたことがクリアになった」
「今日はそうした点が確認できたし、予定していたプログラムをスムーズにこなす事が出来たから、すべてが順調だった」
初日をトップで締め括ったのは前戦ウィナーのルイス・ハミルトン(メルセデス)。2番手につけた僚友バルテリ・ボッタスをコンマ1秒差で退けた。3番手にはコンマ8秒遅れでダニエル・リカルド(ルノー)が続く結果となった。
F1-70周年記念グランプリ3回目のフリー走行は日本時間8月8日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってシルバーストン・サーキットで開催される。