ウィリアムズF1、第2戦で早くもラッセルに2基目のメルセデスエンジンを投入
ウィリアムズ・レーシングは開幕オーストリアGPでのトラブルを受け、F1世界選手権第2戦シュタイアーマルクGPで早くもジョージ・ラッセルのマシンのパワーユニット交換を行う。
ラッセルはレッドブル・リンクで開催された開幕戦で印象的なパフォーマンスを示し、予選では後一歩でQ2進出の17番手タイムをマーク。決勝では順調にポジションを上げてポイント圏内に迫るも、13番手を走行していた49周目に燃圧に問題が生じ、セーフティーカー導入の原因となった。
システムテストのために、問題の個体は英国ブリックスワースのメルセデスのパワーユニット開発拠点へと戻され、詳細な調査が行われた。この結果、ラッセルの車両に発生したPUトラブルはこの個体固有のものである事が判明。レーシングポイントや本家ワークスメルセデスを含む他のエンジンには問題がないと判断され、ラッセルのみコンポーネントを交換する運びとなった。
交換が行われるのはICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、MGU-Hの3コンポーネント。これに伴う第2戦でのグリッド降格はないが、シーズン後半に向けては年間の交換上限数を超える可能性が高まった。
2020年シーズンのF1では各車両につき年間最大3基のICE、ターボチャージャー、MGU-K、MGU-Hと、最大2基のES及びCEを使用する事ができるが、チャンピオンシップの開催レース数が14以下、更には11以下に下がる毎に、使用基数が削減される仕組みとなっている。
第2戦の初日金曜のフリー走行では、ラッセルに代わってリザーブドライバーを務めるジャック・エイトケンがFW43のステアリングを握り、公式セッションデビューを果たす予定となっている。