アルバート・パーク・サーキットを並んで歩くロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセン、2020年F1オーストラリアGPにて
Courtesy Of Haas F1 Team

ハースF1、英国スタッフの大部分を一時解雇…残るはレッドブルとメルセデス

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ハースF1チームが英国拠点で働くスタッフの大半を一時解雇した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の混乱の中、コスト削減のために従業員を一時的にレイオフしたのはマクラーレン、ウィリアムズ、レーシングポイント、ルノーに続いて5チーム目となる。

アメリカ国籍のハースは、イギリス・オックスフォードシャー州バンベリーにも拠点を構えている。英国政府は経済・雇用対策の一環として、月額2500ポンドを上限に従業員の賃金の80%を肩代わりする施策を講じており、他の業界の企業と同様にF1チームもこれを活用して人件費を抑えている。

モータースポーツの母国とも言うべきイギリスには7つのチームが拠点を置いている。現時点で給与の引き下げや解雇を発表していないのはレッドブル・ホンダとメルセデスのみとなった。

ハースの広報担当者はF1公式サイトに対して、数名の主要スタッフに関しては減給のうえで業務を続ける事を認めた。今季レギュラードライバーのロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンも減給に合意したものと見られる。二人は自ら減給を申し出ていた。

なおハースにはイタリアとアメリカにも拠点があるが、こちらについての状況は明らかとなっていない。

F1チームは現在、35日間へと拡大されたシャットダウン期間の最中にあり、フェラーリとアルファタウリ、そしてアルファロメオを含めた全チームがファクトリーを閉鎖している。F1首脳陣は延期されたレースの幾つかを再スケジュールするために、カレンダーの再編に取り組んでいるが現時点では開幕の見通しが立っていない。