ジェンソン・バトン、ハイパーカー規定導入のWEC参戦を検討
今季限りでスーパーGT参戦を取り止めた2009年のF1ワールドチャンピオン、ジェンソン・バトンは、次なるチャレンジとして、ハイパーカー規定が導入される来季2020/2021年シーズンのWEC世界耐久選手権への参戦を検討しており、その準備として、2019/20年シーズンの最終ル・マン24時間レースに参戦する可能性があることを明かした。
耐久レース最高峰には来季より、従来のLMP1規定に代えて、市販スーパースポーツカーをベースとした新たなハイパーカー規定が導入される。マニュファクチャラーとしてはトヨタとアストンマーチンに加えて、先日プジョーが参戦を表明しており、大きな注目を集めている。
ジェンソン・バトンは、スーパーGT離脱に際して行われた記者会見の場においても、次の挑戦としてハイパーカー規定が導入されるWEC、ル・マン24時間レース、NASCARの名を挙げていたが、このほど英Autosportとのインタビューの中で、2020/2021年シーズンのWEC参戦を計画している事を明かした。
更にジェンソン・バトンは、仮にその計画が実現するようであれば、来年6月に開催される今季WEC最終ル・マン24時間レースでの出走を検討する考えを示した。狙うはLMP2クラス。その理由としてジェンソン・バトンは「ハイパーカーと同水準のペース」である事、そして「LMP1クラスよりも熾烈な競争」を挙げた。
ジェンソン・バトンはスーパーGTへの参戦と並行して、SMPレーシングから2018/2019年シーズンのWECに参戦していたものの、スーパーGTのテスト日程とのバッティング及び、婚約者のブリトニー・ウォードの妊娠を理由に、今年6月に行われた第87回ル・マン24時間レースを含むシーズン最終の3戦を欠場。チームを離れたジェンソン・バトンに代わり、ストフェル・バンドーンがステアリングを握った。