フェルスタッペン、手負いのマシンで5秒落ちの3位「僕らは大きな前進を果たした」F1アメリカGP《決勝》
F1アメリカGP決勝レースを3位で終えたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは「僕らは大きな前進を果たした」と述べ、マシン開発の進捗に満足感を示した。
レッドブル・ホンダはベルギーで始まった後半戦以降、急速に競争力を失い、受難の時期を過ごしていた。特にフェルスタッペンは、スタート直後の接触事故が続くなど精細を欠いた事もあり奮わず、スパと鈴鹿ではリタイヤを喫し、2位をほぼ手中に収めかけていたランキングでも4位にまで後退した。
だが前戦メキシコGPで、チームは予選最速のマシンを用意。決勝では序盤に接触が続いたため、フェルスタッペンは6位に終わったものの、RB15はメルセデスやフェラーリを凌ぐ競争力を発揮した。
高地という特殊な環境から平地へと舞台を移した第19戦。RB15は、特異コースとは言えないサーキット・オブ・ジ・アメリカズでも優勝を争えるだけの速さを示し、フェルスタッペンに3位表彰台を授けた。
僕らは大きな前進を果たした
マックス・フェルスタッペン決勝: 3位, グリッド: 3番手
僕らにとってポジティブな週末になったと思うし、この手のサーキットで3位になれてホント嬉しいよ。ラスト数周のところで黄旗が出たのは残念だけどね。おかげでストレートの終端でオーバーテイクできなくなっちゃったから。イエローフラッグがなければ2位だったと思う。それに、レース後にフロアの一部が大きく脱落してることに気づいたんだ。それがなければ、もっと戦えていたと思うと残念だよ。
スタートを上手く決める事ができ、その後バルテリ(ボッタス)ついていこうとしたんだけど、彼らの方が全体的にペースが良かったみたいだし、クルマのダメージを考慮すると、最終的に約5秒遅れでフィニッシュできたのは上出来だと思う。戦略的に2ストップが最速だったのは間違いないし、他にやりようがなかったよ。
ここにきて僕らは大きく前進を果たし、またライバルとバトルできるようになってきている。今後も簡単なレースになることはないと思うけど、諦めたりはしない。
6度目のタイトルだなんて、ルイス(ハミルトン)は本当に凄い。これをやってのけるためには高いレベルで一貫したパフォーマンスを維持し続ける必要があるわけで、彼はそれをやってみせたんだ。彼に相応しい結果だと思う。
2019年F1第19戦アメリカグランプリ決勝レースでは、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスがポール・トゥ・ウインを果たしたが、圧倒的なポイント差でランキングをリードするルイス・ハミルトンが2位でフィニッシュし、自身6度目のワールドチャンピオンを獲得した。3位表彰台にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが滑り込んだ。