ホンダF1、ポテンシャル発揮できず5位止まり「予選の速さを結果に繋げられず残念」F1メキシコGP《決勝》
ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが、現地27日(日)に行われたF1第18戦メキシコGP決勝を終えて、レース内容と週末を振り返った。
エルマノス・ロドリゲス・サーキットは標高2000mを超える高地にあるため空気が薄く、パワーユニット・空力・冷却に特異な影響を与えるが、ホンダ勢はこの影響をもろともせず、予選で全車トップ10の速さを披露。モナコGP以来となる4台入賞を期待が高まっていた。
ところが、エースのマックス・フェルスタッペンが接触とパンクのために、レース開始早々に戦線離脱。残されたアレックス・アルボンは5位入賞に留まり、トロロッソ勢はタイヤ戦略的に不利な立場に置かれた事が大きく響き、ピエール・ガスリーの9位入賞が精一杯の結果となった。
Pos | Driver | Laps | Time | PTS |
---|---|---|---|---|
5 | アルボン | 71 | +21.399s | 10 |
6 | フェルスタッペン | 71 | +68.807s | 8 |
9 | ガスリー | 70 | +1 lap | 2 |
11 | クビアト | 70 | +1 lap | 0 |
予選の速さを結果に繋げられず残念
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
今日の決勝では、昨日の予選までの速さを結果に結びつけることができず、我々にとっては残念なレースになりました。
レッドブル・レーシングのアルボン選手は、確実にパフォーマンスを発揮して前走車に迫るとともにグリッドポジションを守り、5位でフィニッシュしました。ペナルティーのため4番手スタートとなったフェルスタッペン選手は、スタートでの接触と、その直後のタイヤバーストなどの不運がありましたが、それでも何とかレースに復帰し、最後尾から6位までポジションを回復してレースを終える形になりました。
トップ10圏内のグリッドを獲得したスクーデリア・トロロッソの2台は、ユーズドタイヤでのスタートとなったため、ニュータイヤを履いていた後方のライバルに対して不利な展開になりましたが、それでも最後はガスリー選手が9位入賞と、貴重なポイントを持ち帰ってきてくれました。
シーズンは残り3戦となりましたが、来週末にはアメリカでのレースが待っています。残りのレースを一戦 一戦、大事に戦っていきたいと思います。
2019年F1第18戦メキシコグランプリ決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが通算83勝目を上げ優勝。2位はセバスチャン・ベッテル、3位はバルテリ・ボッタスという結果となった。