スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールが、2019年FIA F1世界選手権 第17戦日本GPに先立って抱負を語った。

前戦ロシアGPでは、ベッテルがメカニカルトラブルでリタイヤに終わり、MGU-K周りが疑われていたものの、チームは問題が発生したパワーユニットをマラネロに持ち帰って解析。調査の結果、電子ユニットの異常発熱が原因であった事を突き止めた。

断熱材の許容値を超える想定外の発熱によって、制御ユニットに問題が発生したとの事で、MGU-Kそのものに損傷はなく、ベッテルはオーバーテイクが決して容易いとは言えない鈴鹿でのPU交換ペナルティを免れる事となった。

フェラーリ：F1日本GPに向けて

セバスチャン・ベッテル日本のファンは最高

鈴鹿はシーズンの中で一番のお気に入りのサーキットなんだ。選手権が行われるサーキットの中で、唯一8の字型のレイアウトを持っているトラックだし、なんだか幼少期に走っていたコースを思い出してしまうんだよね。とは言っても、トラックそのものには子供らしい要素は何もなく、130Rや第1セクターの連続するS字区間は恐ろしいほどスリリングだ。

F1日本GPを特別なイベントにしているのはコースだけじゃない。ファンだよ。彼らにはホント驚かされるよ！ どんなに朝早くコースに行っても、ファンの皆が待っていてくれるんだ。彼らの感性は独特だし、そんな体験ができるなんてホント素晴らしいことだよ。

鈴鹿の天気は毎年本当に気まぐれで、どうなるか予想がつかない。レースでは何が起こるか分からないし、それがレースを難しくするけど、それと同時に魅力的でもある。

シャルル・ルクレール鈴鹿とジュールの悲劇は切り離せない

日本は本当にスペシャルな場所だよ。特に、地元ファンは本当に情熱的で、いつだって全力でサポートしてくれる。これが鈴鹿での週末を特別なものにしてるんだ。

鈴鹿でジュール（ビアンキ）が事故に遭って亡くなって以降、去年初めて鈴鹿を訪れたんだけど、本当に辛い週末だった。今後もこの悲しい思い出を背負って僕は日本グランプリに挑む事になる。

サーキットは凄くテクニカルで難しい。色んな種類のコーナーの組み合わせとハイスピードのロングストレートが特徴だね。あらゆる要素が鈴鹿を特別なものにしている。走行する上で、鈴鹿のレイアウトはベストだよ。

過去数戦とは特性が違うコースだから、まずは僕らの開発物、特にエアロがちゃんと機能するのかどうかを見極めるつもりだ。

日本GPの戦いの舞台となるのは、ホンダのお膝元、三重県鈴鹿サーキット。1周5807mのコースは世界屈指の高速セクション「S字」を擁し、多くのドライバー達が難コースとして名を挙げる。

台風一過の好天に恵まれた昨年のグランプリでは、ルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを果たし、2位にバルテリ・ボッタス、3位にマックス・フェルスタッペンという結果だった。

2019年のF1日本GPは、10月11日(金)10時からのフリー走行1で幕を開ける。

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