ホンダF1、最速の一方でトラブルも「新品スペック4エンジンに問題なし」と田辺TD / F1ロシアGP《初日》
F1第16戦ロシアGPで、レッドブルとトロロッソの4台全てに新品スペック4エンジンを投入したホンダ。初日セッションでは、その内の2台がトラブルに見舞われ走行時間をロスしたものの、いずれもエンジンとは無関係のトラブルであったようだ。田辺豊治テクニカル・ディレクターは「パワーユニットには何も問題がなかった」と語り、期待通りに稼働していた事を明かした。
Pos | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|
1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:33.162 | 29 | |
6 | ガスリー | トロロッソ | 1:34.971 | +1.809 | 26 |
10 | アルボン | レッドブル | 1:35.216 | +2.054 | 18 |
12 | クビアト | トロロッソ | 1:35.337 | +2.175 | 38 |
午前のFP1では、ダニール・クビアトのマシンにトラブルが発生。メカニック達がバッテリーを取り外し、燃料タンク内のポンプをチェックするシーンが国際映像に映し出された。また午後のFP2では、アレックス・アルボンが長い時間に渡ってガレージに拘束され、ガレージ内ではフロアを取り外しての作業が行われていた。
全て順調というわけではなかったものの、トラブルに見舞われた2名以外は印象的なパフォーマンスを示した。FP1で2番手タイムを刻んでいたマックス・フェルスタッペンは、シャルル・ルクレール(Ferrari)をコンマ3秒以上引き離しトップタイムを記録。ピエール・ガスリーは接戦のミッドフィールドを制し、6番手で初日を締め括った。
ホンダ:F1ロシアGP初日
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
今シーズン残りのレースでのパワーユニット使用計画を考慮した上で、我々はロシアで4台すべてのマシンに新品のスペック4エンジン(ICE)を搭載し、今日のセッションに臨みました。クビアト選手については、バッテリー以外の全てのコンポーネントを投入したため、決勝は最後尾からのスタートとなりますが、その他の三人についてはICEのみの交換となるため、5グリッド降格ペナルティーを受けることになります。
今日のFP1ではクビアト選手のマシンに、そして午後のFP2ではアルボン選手のマシンにトラブルが発生し走行時間を失うなど、必ずしもスムーズな一日とは言えませんでしたが、新たに使用を開始した4台のPUに問題はなく、無事にセッションを終了しました。
まだ金曜日であるとは言え、フェルスタッペン選手はFP2でトップタイムをマークし、ガスリー選手は熾烈な中団グループでの最速となる6番手タイムを刻んでくれました。明日以降に向けての明るい材料だと感じています。
初日をトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)を0.335秒差で退けた。3番手にはコンマ6秒遅れでバルテリ・ボッタス(メルセデス)が続いた。
2019年F1ロシアグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間9月28日(土)18時から19時まで、公式予選は同21時から1時間に渡ってソチ・オートドロームで開催される。