2019年F1オーストリアGP スターティンググリッド:混乱…計6台が降格ペナルティー
2019シーズンF1第9戦オーストリアGPの公式決勝スターティンググリッドが発表された。レッドブル・リンクでのレースでは、多種多様な理由のために全20台中6台ものマシンがグリッド降格ペナルティーを受けた。
一台のみがペナルティー受けるだけであれば、計算に特に難しい部分はないが、複数台がペナルティーを受ける場合は複雑で、何かと混乱が生じやすい。他車の降格のために、実際に科せられた降格数よりも少ないグリッドダウンで済む幸運なドライバーが出てくる。
今回降格処分を受けるのは、エンジン交換を理由とするアレックス・アルボンとカルロス・サインツとニコ・ヒュルケンベルグ、ギアボックス交換を理由とするケビン・マグヌッセン、それに予選中の妨害行為を理由とするルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルの計6名のドライバーだ。
予選2番手につけたハミルトンは、Q1でのキミ・ライコネンに対するブロッキングの一件で、セッション後に3グリッド降格を受けた。ハミルトンは5番手に後退する思いきや、マグヌッセンがギアボックス交換に伴う5グリッド降格を受けるため、1つポジションを戻して4番手へと繰り上がった。
予選12番手のヒュルケンベルグは、最新版スペックBエンジンの投入によって5グリッドダウンの17番手となるはずであったが、予選13番手のアルボンと15番手のサインツがPU交換で最後尾スタートとなるため、2つポジションを取り戻して15番手に繰り上がった。
なお、予選19番手を獲得し、Q1でのダニール・クビアトへのブロッキング行為のために3グリッドダウンが決定していたラッセルは、決勝を前にフロントウイングを別スペックへと変更。パルクフェルメ規定違反となるため、ピットレーンスタートとなった。
2019年F1オーストリアGP スターティンググリッド
Pos | No | Driver | Team | Qualifying |
---|---|---|---|---|
1 | 16 | フェラーリ | 1(-) | |
2 | 33 | レッドブル | 3(+1) | |
3 | 77 | メルセデス | 4(+1) | |
4 | 44 | メルセデス | 2(-2) | |
5 | 4 | マクラーレン | 6(+1) | |
6 | 7 | アルファロメオ | 7(+1) | |
7 | 99 | アルファロメオ | 8(+1) | |
8 | 10 | レッドブル | 9(+1) | |
9 | 5 | フェラーリ | 10(+1) | |
10 | 20 | ハース | 5(-5) | |
11 | 8 | ハース | 11(-) | |
12 | 3 | ルノー | 14(+2) | |
13 | 11 | レーシングポイント | 16(+3) | |
14 | 18 | レーシングポイント | 17(+3) | |
15 | 27 | ルノー | 12(-3) | |
16 | 26 | トロロッソ | 18(+2) | |
17 | 88 | ウィリアムズ | 20(+3) | |
18 | 23 | トロロッソ | 13(-5) | |
19 | 55 | マクラーレン | 15(-4) | |
20 | 63 | ウィリアムズ | 19(-1) |
2019年F1第9戦オーストリアグランプリ決勝レースは、日本時間30日(日)22時10分から行われ、1周4381mのレッドブル・リンクを70周する事で勝敗を決する。