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フェラーリ、ハースとアルファロメオに新型エンジン投入せず / F1スペインGP
スクーデリア・フェラーリはメルセデスとのギャップを縮めるべく、F1第5戦スペインGPに新型エンジンを持ち込むが、同じフェラーリ製F1パワーユニットを使うハースとアルファロメオは、エンジン交換を次戦以降に見送る。
マラネロが開発した最新型のエンジンは、信頼性というよりは性能向上に重きが置かれており、技術パートナーであるシャル社が新しく配合した潤滑オイルと共に、セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールの2台のSF90に投入される。
その一方でエンドユーザーの2チームはバルセロナで新型エンジンを使わず、第6戦モナコGPあるいは第7戦カナダGPでスペック2に切り替える。両チームは共に、跳ね馬と同じシェルと技術提携を結んでいるが、燃料の仕様が若干異なるとみられている。
そもそもフェラーリは、今季2基目のエンジンをカナダ・モントリオールで投入する予定であったが、開発を前倒しして実戦投入を早めた経緯がある。そのため、物流的にカスタマーチーム分を用意することが出来なかったようだ。
フェラーリは新型PUの他に、複数のエアロアップデートを持ち込む予定である事を明らかにしており、マシン前方部分に切れ込みの入った新しいエンジンカバーが確認されている。