鈴鹿サーキット・レーシングスクールの新体制発表会で演説する佐藤琢磨
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ホンダ、日本人F1チャンピオン輩出に向けてドライバー育成プログラムを拡充

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ホンダが日本人F1チャンピオン輩出に向けてドライバー育成プログラムを拡充した。これまでに500名を超える生徒を迎え入れ、幾多のレーシングドライバーやライダーを輩出してきた鈴鹿サーキットレーシングスクール(SRS)が、2019年よりフランス・モータースポーツ連盟FFSAと提携。育成プログラムの内容を前進させた。

FFSAアカデミーはこれまでに、世界ラリー選手権WRCで前人未到の9連覇を達成したセバスチャン・ローブや、同選手権6連覇中の現役最強チャンピオン、セバスチャン・オジエ、F1ではロマン・グロージャン、ピエール・ガスリー、ストフェル・バンドーン、ジャン-エリック・ベルニュといった世界を舞台に活躍する、そうそうたるメンバーを輩出してきた事で知られる。

FFSAは、日本で言うところのJAFのようなモータースポーツ団体で、国際自動車連盟によって公認された組織だ。FFSAは本拠地ル・マンに専用の設備を構えてモータースポーツのプロを養成。ドライバーだけでなく、インストラクターやメカニックに至るまで、モータースポーツに関わる人材を幅広く育成している。

1993年に開校したSRS-Kartと、その2年後に設立されたSRS-Formulaは、四半世紀以上にわたって中嶋悟氏が校長を務めてきたが、2019年より第101回インディ500ウィナーの佐藤琢磨がプリンシパルに、そして中野信治がバイスプレジデントに就任し、世界で通用するドライバーの育成に向けて体制が刷新されたばかりだ。

全方位的に進化したSRS-KとSRS-F。彼れはこれまでに、佐藤琢磨や山本左近といったF1ドライバーの他、松下信治や松田次生、伊沢拓也や中嶋大祐、山本尚貴といったトップレーサーを育て上げてきた。新生ホンダ育成プログラムの卒業生の中から日本人初のF1ウイナー、F1世界チャンピオンが誕生する日を心待ちにしたい。