ホンダに続いてトロロッソもブレンドン・ハートレーの功績を強調「パワートレイン開発で重要な役割を担ってくれた」
スクーデリア・トロロッソは11月29日、メディア宛にプレスリリースを発行し、今年限りでチームを去る事となったブレンドン・ハートレーの功績を強調すると共に、チームへの貢献に対して感謝のメッセージを発した。
WEC世界耐久選手権でポルシェと共に2度のシリーズチャンピオンに輝いたハートレーは、昨年の第17戦アメリカGPでトロ・ロッソからF1デビュー。ホンダがエンジンパートナーとして加わった今年初のフル参戦を果たし、第4戦アゼルバイジャンと第11戦ドイツGP、そして第18戦アメリカGPでポイントを獲得した。
だが、トロ・ロッソの人事権を持つレッドブル首脳陣はハートレーとの契約を解消する事を選び、2019年に向けてアレックス・アルボンの起用を発表。ハートレーのF1グランプリ出走記録は25でストップする事となった。
一年間に渡り苦楽を共にしてきたホンダは先日、田辺豊治テクニカル・ディレクターと山本雅史モータースポーツ部長が声明を発表。ホンダや日本に対するリスペクトや、パワーユニット開発への尽力に対して感謝の気持ちを表していたが、これにトロ・ロッソも続いた。
「この程ダニール・クビアトのチームメイトとしてアレックス・アルボンがチームに加わる事を発表したが、これに続いて我々はブレンドン・ハートレーに感謝の気持ちを伝えたい」
「スポーツカーで偉大な成功を収めた後、ブレンドンはレッドブルF1ファミリーにカムバックし、2017年のアメリカGPで我々トロ・ロッソからF1デビューを果たした。ブレンドンは極めて有益なフィードバックを行うことで、ホンダのエンジン開発において重要な役割を果たしてくれた。我々はブレンドンの将来の武運を祈っている」
「ブレンドンのハードワークに感謝したい」とフランツ・トスト代表。「短期間でスポーツカーレースからフォーミュラ1に適応するのは決して簡単なタスクではなかったはずだ」
「彼とは2017年の最後の4レースと今季全戦を共にしてきたが、最終的に我々は彼と2019シーズンを迎える事が出来なかった。彼はチームの重要な一員であったし、ホンダのパワートレイン開発を手助けしてくれた。我々は彼の今後の成功を祈っている」
ハートレーはシート喪失が決定した後、自身のTwitterアカウントを通じてトロ・ロッソとホンダ、そして惜しみないサポートをしてくれた世界中のファンに向けて感謝の気持ちを綴っている。
「決勝レースを終えて、僕は顔を上げ前を見つめてサーキットを去った。これまでに歩んできた道のりを誇りに思っているけど、それと同時にF1でやり残した仕事があるとも感じている」
「前にも厳しい状況に直面した事があるし、そういった状況であればあるほど人は強くなれるって強く信じてる。そう思わせてくれるのは、ニュージーランドのサポートチームや家族、それに友人や妻のおかげだ」
「今シーズン共に仕事を楽しんできた500人のトロ・ロッソのスタッフ、そしてトレーナーのリッチに感謝したい。エンジニアリングチームのみんな、メカニック、マーケティング、広報、ロジスティクス、ホスピタリティーのクルー、ファクトリーの人たち、そしてもちろんホンダ・レーシングの皆にも」
「世界中のファンがサポートしてくれて本当に嬉しかった。感謝してるよ。僕の物語はまだ終わらない。次の挑戦でチャンスを最大限に活かしていきたい」