F1日本GP タイヤ配分:フェラーリ勢が断トツの超攻撃的布陣、対照的にマクラーレンは異様な程にコンサバ
2018年F1世界選手権第17戦 Honda日本グランプリレースのドライバー別タイヤ選択が公表された。世界屈指のテクニカルコース三重県鈴鹿サーキットに持ち込まれるのは、昨シーズンと同じく赤スーパーソフト、黄ソフト、白ミディアムの3種類のピレリタイヤ”P Zero”。
鈴鹿はエンジン・タイヤ・燃費の全てに過酷。130Rや高速のS字区間はトレッド面を激しく熱し、グリップ力を削ぎ落とす。1周5,807mのコースで一貫したパフォーマンスを保証するためには、耐久性に優れた硬めのコンパウンドを持ち込む他ない。
チャンピオンシップ争いで劣勢に立たされているスクーデリア・フェラーリ勢は、セバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンの二人共が、最も柔らかいスーパーソフトを10セット選択。全20台の中で断トツにアグレッシブなタイヤチョイスを行った。ソフトは2セット、ミディアムは1セットのみを確保している。
跳馬とは対照的に、マクラーレン勢のスーパーソフトの選択数は僅か4セット。これはフェラーリの半分以下に過ぎず、他チームと比べても突出して少ない。スーパーソフトを減らした事で、ソフトを5セット、ミディアムを4セット確保。劇的に保守的なアロケーションとなっている。
母国レースとなるトロロッソ・ホンダ勢はスーパーソフトを各8セット確保。残りのコンパウンドについてはマシン毎に配分数を分けた。フリー走行でのロングランの際には役割分担を行い、ガスリーがミディアムタイヤをテストするようだ。
昨年のレースでは完走16台中12台が1ストップ戦略を敢行。当時最も柔らかいコンパウンドであったウルトラソフトからスーパーソフトへと繋ぐマシンが大部分を占めた。
フェラーリの選択が吉と出るのか、はたまたマクラーレンの判断が功を奏するのか。F1日本GPは、10月5日(金)10時からのフリー走行1で幕を開ける。