トロロッソの最新アップグレード、Hondaの母国F1日本GPに間に合わず…翌アメリカGPで投入の見通し
スクーデリア・トロロッソが現在開発を進めている新しいフロアとフロントウイングが投入されるのは第18戦アメリカGPとなる見通しで、10月5日に開幕を迎えるホンダの母国、第17戦Honda F1日本GPには間に合わないようだ。英Autosportが報じた。
トロロッソは第9戦オーストリアGP以降、3ヶ月近くにも渡って主要なアップグレードを持ち込んでいない。ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーは、ミッドフィールドバトルで後退しつつあるのは開発パーツが投入されていないからだと考えており、一刻も早く次のアップグレードが持ち込まれる事を願っている。
副テクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは、レッドブル・リンクで投入されたフロントウイングは成果を挙げられずお蔵入りとなったものの、ファクトリーで目下開発中の新しいパーツは、その問題点を踏まえて設計されたものだと語る。
「我々の次のパッケージはフロントウイングとフロアのアップデートになる予定だ。現在開発中の幾つかのパーツは、実戦投入されなかったフロントウイングのアップデートから得た学びを元にしている。それは同時に、マシン開発の方法について示唆に富むものだった」
「そのフロントウイングはレーススペックにはなり得なかったが、今後の開発に生かされているし、マシンの開発を進めていく上で極めて有益なものだった」
ホンダは、自身がタイトルスポンサーを務める”Honda日本グランプリレース”においてファンの期待に応える結果を残すべく、その前の週に行われるロシアGPの週末に35馬力アップのスペック3エンジンを投入すると噂されている。
だが、鈴鹿サーキットでのラップタイム向上のカギを握るのは、右に左にと続く高速のS字で構成されるセクター1。そのセクター1攻略のポイントはターン2。出来るだけ速度を落とさず通過し、その出口で高いトラクションをかけて脱出する事が重要。馬力よりも車体側の性能が大きくモノを言う。
鈴鹿サーキットのコースレイアウト図
トロロッソ・ホンダは、シャシーのパフォーマンス向上が望めない状態で何処までやれるだろうか。