ルマン24:予選1でトヨタが暫定フロントロー獲得、アロンソは個人総合9番手タイム「学んでいる最中」
6月13日水曜日、第86回ル・マン24時間レースの公式練習と予選1回目が行われ、トヨタ・ガズーレーシングTS050 HYBRID 8号車(中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/フェルナンド・アロンソ)が暫定ポールポジションを獲得、2番手に7号車(小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ・マリア・ロペス)が続き、トヨタが盤石の仕上がりを見せつけた。
2018年ルマン24時間レースの初日、4時間のフリープラクティスと2時間に渡る1回目の公式予選が行われた。予選は現地午後10時からの夜間走行。1周13.626kmのサルト・サーキットにコースインした全60台は、ラップタイムの追求のみならず、決勝レースに向けての準備を進めるべく貴重な周回を重ねた。ル・マンの予選は2日間計4時間に渡って行われるが、2日目の14日は雨の予報となっており、全車全開でのタイムアタック合戦を繰り広げた。
予選1日目の最速タイムは中嶋一貴。3分17秒270を記録し8号車が最速。2番手は7号車小林可夢偉、一貴から遅れることコンマ1秒の3分17秒377をマークした。暫定フロントローのトヨタに続いたのはLMP1クラスの17号車SMPレーシング。ステファン・サラザンがトップから約2秒遅れの3分19秒483を記録し3番手につけた。
© Toyota Motorsport GmbH
この日のファステストを記録した一貴は、まだ週末は始まったばかりだとして気を引き締める。「暫定ポールが取れたのは良かったですが、まだまだ長い週末は始まったばかりです。予選では多くのトラフィックがあり完璧とは言えませんでしたが、それでも良いラップタイムが刻めたのは良かったです。でもレースに向けてはまだまだやるべき事がたくさんあります。しっかり準備をしたいと思います」
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2番手タイムの可夢偉も一貴の意見に同意。コース上での混雑に苦労したと述べる。「今日一日、とても上手くいったと思います。毎度のことですが、コース上に車両が多く思うようにタイムを出すのが難しい状況でした。出来るだけ多く走り、車両とタイヤのセットアップを進めることが重要です。初日としてはまずまずでしたが、今日のデータを確認しながら決勝レースに向けて更に車両を仕上げなければなりません」
トリプルクラウンを目指す8号車のフェルナンド・アロンソは、ドライバー別で総合9番手となる3分20秒991を記録。夢の実現に向けてまた一つ階段を上がった形だが、トヨタはルマンでの目標はあくまでも1-2フィニッシュ、両方の車を公平に扱うとしており、アロンソを優遇する事はないと明確にしている。
「プラクティスでは多くのセットアップを試し確認した」とアロンソ「その後の予選では、夜間での走行に慣れる事に集中して取り組んだ。上手く行ったと思う。チームメイトの走りを参考にしながら、明日も引き続きル・マン独特のドライブを学ぶつもりだ。決勝は本当に長い戦いだし、何が起こるか分からないから、最善の準備を心がけるよ」
アロンソのマクラーレン・ホンダ時代の同僚ジェンソン・バトンは、ヴィタリー・ペトロフ、ミカエル・アレシンとともにSMPレーシング11号車をドライブ。アレシンが記録した3分21秒408が最速となり7番手。バトンは個人総合24番手となる3分25秒806をマークした。
2018年ル・マン24時間 予選1回目結果(LMP1クラス)
Pos | No. | Driver | Team | Lap | Time |
1 | 8 | 中嶋一貴 セバスチャン・ブエミ フェルナンド・アロンソ |
TOYOTA GAZOO Racing トヨタ TS050 HYBRID |
31 | 3:17.280 |
2 | 7 | 小林可夢偉 マイク・コンウェイ ホセ・マリア・ロペス |
TOYOTA GAZOO Racing トヨタ TS050 HYBRID |
33 | 3:17.377 |
3 | 17 | ステファン・サラザン イゴール・オルトツェフ マテヴォス・イサアキャン |
SMPレーシング BRエンジニアリングBR1・AER |
24 | 3:19.483 |
4 | 1 | アンドレ・ロッテラー ニール・ジャニ ブルーノ・セナ |
レベリオン・レーシング レベリオンR13・ギブソン |
26 | 3:19.662 |
5 | 3 | トーマス・ローレン マティアス・ベシェ グスタボ・メネゼス |
レベリオン・レーシング レベリオンR13・ギブソン |
27 | 3:19.945 |
6 | 10 | ヘンリク・ヘドマン ベン・ハンリー レンジャー・ヴァン・デル・ザンデ |
ドラゴンスピード BRエンジニアリングBR1・ギブソン |
13 | 3:21.110 |
7 | 11 | ヴィタリー・ペトロフ ミカエル・アレシン ジェンソン・バトン |
SMPレーシング BRエンジニアリングBR1・AER |
29 | 3:21.408 |
8 | 4 | オリバー・ウェッブ ドミニク・クライハマー トム・ディルマン |
バイコレス・レーシング・チーム エンソ・CLM P1/01・ニスモ |
24 | 3:22.505 |
9 | 5 | チャールズ・ロバートソン マイケル・シンプソン レオ・ルーセル |
CEFC TRSMレーシング ジネッタG60-LT-P1・メカクローム |
20 | 3:26.246 |
10 | 6 | オリバー・ローランド アレックス・ブランドル オリバー・ターベイ |
CEFC TRSMレーシング ジネッタG60-LT-P1・メカクローム |
17 | 3:30.339 |