
アンドレア・キミ・アントネッリ
人物データ
名前 | アンドレア・キミ・アントネッリ / Andrea Kimi Antonelli |
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国籍 | イタリア |
出身地 | ボローニャ |
居住地 | イタリア |
ニックネーム | キミ |
生年月日 | 2006年08月25日 / 18歳 |
身長 | 172cm |
SNS |
アンドレア・キミ・アントネッリ(伊:Andrea Kimi Antonelli)はイタリア・ボローニャ出身のレーシングドライバーで、ルイス・ハミルトンの後任として2025年にメルセデスからF1デビューした。18歳6ヶ月20日でのデビューはF1史上3番目に若い。
シングルシーターデビューの翌年にあたる2022年と2023年に、計4つのジュニアカテゴリーでチャンピオンを獲得し、FIA-F3選手権を飛ばして2024年にFIA-F2選手権にステップアップするなど、F1デビュー以前から、異例かつ抜きん出た才能を発揮した。
リアルタイムで目にすることはなかったが、ブラジルの伝説的F1ドライバー、3度のF1王者であるアイルトン・セナを尊敬しており、そのレーススタイルや精神性から多大な影響を受けたと明かしている。
Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.
アンドレア・キミ・アントネッリ(プレマ・レーシング)、2024年FIA-F2選手権ハンガロリンクにて
プライベートと家族
父親のマルコ・アントネッリは、GTレースで活躍した元レーシングドライバーであり、自身のチーム「アントネッリ・モータースポーツ」を運営している。
ミドルネームの「キミ」は、元F1ドライバーのエンリコ・ベルタッジャの提案によって名付けられたものであり、2007年のF1チャンピオン、キミ・ライコネンとは関係ない。FIA-F2選手権時代の2023年、イタリアの衛星テレビ局『Sky Sports』とのインタビューでアントネッリは、名前の由来について次のように語っている。
「ライコネンとは関係ないんだ。単に父が“アンドレア”との組み合わせで響きの良い名前を探していて、でもなかなか決められなかった。そんなとき、家族ぐるみで付き合いがあったエンリコ・ベルタッジャがやって来て、『キミ』という名前を提案してくれたんだ」
「一番の親友」は、FIA-F2選手権時代のチームメイト、オリバー・ベアマン。モットーは「謙虚でいること」「自分を信じること」「信頼できる人たちの輪を作ること」「自分自身に対しても批判的であること」。趣味はNBA観戦と音楽。
F1までの道のり
2歳の時に初めてカートに座り、7歳で本格的にカートをスタート。国内外の大会で数多くのタイトルを獲得した。2019年には、早くもメルセデスF1の若手育成プログラムに加わり、2020年と2021年にはCIK-FIAカート欧州選手権を2連覇して、その才能を示した。メルセデスとの最初の接点を作ったのは、ジャンカルロ・ミナルディだった。
シングルシーターデビューは15歳。2021年にプレマ・パワーチームからイタリアF4選手権に参戦し、シーズン途中からの参戦ながらランキング10位を獲得。翌年には13勝を挙げ、圧倒的な強さでチャンピオンに輝いた。また、同年のADACフォーミュラ4選手権でも9勝を収め、ダブルタイトルを達成した。
2023年にはプレマ・レーシングからフォーミュラ・リージョナル欧州選手権に参戦し、5勝を挙げてタイトルを獲得。さらに、フォーミュラ・リージョナル中東選手権でも3勝を挙げてチャンピオンに輝いた。
Courtesy Of FORMULA REGIONAL EUROPEAN CHAMPIONSHIP BY ALPINE
トップチェッカーを受けチャンピオンを獲得したアンドレア・キミ・アントネッリ(プレマ)、2023年10月15日フォーミュラ・リージョナル欧州選手権(FRECA)の第9戦ザントフォールト
2024年に向けては、F3を飛び級してFIA-F2選手権にステップアップし、ハンガロリンクでのフィーチャーレースで初優勝を果たした。
同年のF1イタリアGPではF1公式セッションデビューを果たし、FP1でメルセデスW15をドライブ。チーム代表のトト・ウォルフに「驚異的」と言わしめる俊足ぶりを披露したが、パラボリカでクルマを制御できずにクラッシュし、クルマに大きな損害を与えた。その衝撃は52Gを記録した。
主なキャリア
年 | シリーズ・概要 | 出走 | 優勝 | ポール | 表彰台 | 順位 |
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2019 | メルセデスジュニアチームに加入 | |||||
2021 | イタリアF4選手権(プレマパワー) | 9 | 0 | 0 | 3 | 10位 |
FIA中央欧州ゾーンF4(プレマパワー) | 2 | 0 | 0 | 0 | 9位 | |
UAE-F4選手権トロフィーラウンド | 1 | 0 | 1 | 1 | 3位 | |
2022 | イタリアF4選手権(プレマレーシング) | 20 | 13 | 14 | 15 | 1位 |
ADAC-F4選手権(プレマレーシング) | 15 | 9 | 7 | 12 | 1位 | |
UAE-F4選手権 | 8 | 2 | 1 | 5 | 8位 | |
2023 | フォーミュラ・リージョナル中東選手権 | 15 | 3 | 3 | 7 | 1位 |
フォーミュラ・リージョナル欧州選手権 | 20 | 5 | 4 | 11 | 1位 | |
2024 | FIA-F2選手権 | 24 | 2 | 0 | 3 | 6 |
メルセデスF1テストドライバー | ||||||
2025 | F1(メルセデス) | – | – | – | – | – |