モンツァ・サーキットの旧オーバルバンク
copyright Alfa Romeo

バンク

  • Updated:

バンクとは、カーブの外側が高くなっているコーナーのこと。速度を落とさずにコーナーを曲がることができるように、このような傾斜がつけられている。F1サーキットの中では、インディアナポリスの最終コーナーや上海の13コーナー、そして鈴鹿の6コーナーなどが有名である。NASCARやインディーなどが行われるアメリカのオーバルトラックは全コーナーがバンクとなっており、中には45度を超えるバンクも存在する。

バンクは危険!?

バンクはコーナーを曲がるときに生じる遠心力を相殺してくれるので、スピードを落とさずにコーナーを曲がることができる。コーナリングの基本は、充分に速度を落として曲がるスロー・イン・ファースト・アウトが鉄則だ。しかしバンク角のついたコーナーでは、ファースト・イン・ファースト・アウトが可能となる。レース中の事故の多くは高速で進入可能なコーナーで起きることが多く、コーナリング時の事故は制御が難しいので被害も大きくなりやすい。

逆バンク

通常バンクの傾斜はコーナーの外側が高くなるように作られるが、稀にその逆、つまりコーナーの内側が高いバンクも存在する。これを逆バンクという。

逆バンクで有名なコーナーは鈴鹿サーキットの6コーナー、通称「逆バンク」である。とは言え実際には鈴鹿サーキットの逆バンクはほとんど傾斜はついておらずフラットであるが、通常コーナーは多かれ少なかれバンク角が付けられているため、高速で走行するドライバーからすると「実質逆バンク」なのである。