レッドブル・レーシング

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チームデータ

チーム名 レッドブル・レーシング
国籍 オーストリア
本拠地 ミルトン・キーンズ / イギリス
参戦初年度 1997年
WEBサイト www.redbullracing.com
SNS instagram

レッドブル・レーシング(英:Red Bull Racing)は、オーストリアのエナジー飲料メーカーであるレッドブルGmbHが所有するレーシングコンストラクター。2004年8月11日に設立された。イギリスのミルトン・キーンズに本拠を構えている。

2005年からF1世界選手権に参戦しており、クリスチャン・ホーナーがチーム創設以来、CEO兼チーム代表を務めている。同チームのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコも役員として名を連ねる。

筆頭株主は、レッドブル・テクノロジー・リミテッド社(RTL)で、少なくとも75%以上の株を保有している。そのRTLの筆頭株主は、レッドブルGmbHの共同設立者であるディートリッヒ・マテシッツ(25%以上50%以下)であったが、死去に伴い息子のマークが引き継いだ。ホーナーはアリスター・デヴィッドと並ぶRTLの役員でもある。

レッドブルGmbHの株式は、マーク・マテシッツが49%、タイ人の大株主チャルーム・ユーウィッタヤーが51%を保有している。​

設立の経緯と今日に至るまでの歩み

ザウバーのスポンサーとして1995年からF1との関わりを開始し、2004年11月、フォードが所有していたジャガー・レーシングを買収する形で2005年シーズンよりF1への参戦を開始した。

ジャガーの前身は、3度のF1王者ジャッキー・スチュワートと息子ポール・スチュワートにより1997年に設立されたスチュワート・グランプリで、2000年1月4日にジャガーに買収された。

2006年に空力の鬼才と称される天才エンジニア、 エイドリアン・ニューウェイがチーフテクニカルオフィサーとして加入。​同年に初の表彰台を獲得し、2009年には6勝を挙げコンストラクターズランキング2位に躍進するなど、急速にトップチームへの道を歩み始めた。

2010年から2013年にかけては、セバスチャン・ベッテルとともに4年連続でドライバーズ&コンストラクターズタイトルを独占。ベッテルはF1史上最年少での4連覇を達成した。だが、2014年のハイブリッド・ターボ時代の幕開けとともに、ルノー製パワーユニットの競争力不足によりタイトル争いから遠ざかった。

転機となったのは2019年のホンダとの提携だった。その結果、2021年には最終戦アブダビGPのファイナルラップでフェルスタッペンが歴史的大逆転を果たし、ドライバーズタイトルを獲得。8年に渡るメルセデスのV6ハイブリッド時代支配に終止符を打った。

さらに、翌2022年にグランドエフェクトカーが導入されると、2023年を含めて2年連続のダブルタイトルを獲得。黄金時代の再来を印象づけた。

2024年の開幕10戦では、フェルスタッペンが7勝を挙げる圧倒的な強さを見せ、シーズン序盤を支配。しかしながら、車体開発の方向性を見誤ったことでその後の10戦は未勝利に終わり、ペースを失った。それでもフェルスタッペンは安定した成績を維持し、4年連続のドライバーズタイトルを獲得した。

一方で、セルジオ・ペレスはシーズンを通じて苦戦し、最終的に152ポイントにとどまる低迷を見せた。その結果、コンストラクターズ選手権ではマクラーレンとフェラーリに敗れ、3位に転落。ダブルタイトル3連覇を逃す形となった。