角田裕毅所属の新チーム名「RB」は「Racing Bulls」の略に非ず
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角田裕毅とダニエル・リカルドが所属する新生「ビザ・キャッシュアップ RB F1チーム(Visa Cash App RB)」の「RB」は、「Red Bull」あるいは「Racing Bulls」の略かと思われたがそうではない。
昨年までの4シーズンに渡って「スクーデリア・アルファタウリ」のエントリーでFIA-F1世界選手権に参戦したレッドブルのセカンドチームは2024年に向けてアイデンティティを刷新した。
新チーム名「RB」の冒頭に掲げられているのは、タイトルスポンサー契約を締結した米国の決済会社「VISA」及び、Twitter共同創業者のジャック・ドーシーが共同設立した決済サービス「Cash App」だ。
そして既報の通り、チーム名と合わせて運営企業名も「Scuderia AlphaTauri S.p.A」から「Racing Bulls S.p.A」に変更された。
「Racing Bulls」はチームの所有者であるオーストリアのエナジードリンク企業、レッドブルGmbHが昨年8月14日に商標登録し、11月20日にロゴデザインを登録した名称だ。
昨年7月22日に取得されたドメイン「racingbulls.com」は現在、チームの公式サイト「visacashapprb.com」にリダイレクトされている。
こうした事実にも関わらず「RB」は、「Racing Bulls」のイニシャルでも「Red Bull」の頭文字でもないという。
英『RaceFans』によると「RB」についてチームの代表者は、「Racing Bulls」や他のフレーズの略ではないと説明し、レッドブルのブランディングにより近いイメージを持たせる戦略的意図があると述べた。
レッドブル傘下のファッションブランド「アルファタウリ」以前のチーム名でも同様のアプローチが採られた。レッドブルのセカンドチームは過去に「トロ・ロッソ」を名乗っていたが、これは”レッドブル”のイタリア語訳だった。
この「RB」という新しいアイデンティティにより、ファエンツァのチームはその歴史との連続性を保ちつつ、以前のようにレッドブルブランドとの関係をファンにイメージさせたいようだ。