年途中でのサージェント交代の可能性「絶えず評価している」とウィリアムズF1代表ヴァウルズ
ウィリアムズのジェームズ・ヴァウルズ代表は、2024年シーズン終了前にドライバーラインナップを変更する可能性について「絶えず評価している」として、ローガン・サージェントをシーズン途中で解雇する可能性を除外しなかった。
アレックス・アルボンはウィリアムズとの間で長期契約を結んでいるが、23歳のアメリカ人ドライバーは現行契約が今季末限りとなっており、チームメイトに大きく遅れを取り続けていることからシート喪失の憶測が絶えない。
ヴァウルズはF1イギリスGPの初日を迎えたシルバーストンで、年内中のラインナップ変更について検討しているか?との質問に対し、ラインナップよりもクルマのパフォーマンスの方が問題であるとしつつも、その可能性を否定しなかった。
「絶えず評価している。ローガンには実力主義だと伝えてある。このスポーツで自分の居場所を確保し続けるためには、常に努力しなければならない。これは1年半前から彼に伝えてきたことだ。我々は柔軟な姿勢を取っている」
「以前にも、そして今日も言ったことだが、我々のクルマは十分に速くない。これは私やチームの責任でもある。今の我々が抱えている問題はドライバーに関するものではない。単純に他のチームより開発が遅れている。だからそのプロセスを加速させる必要がある」
この日のFP1ではサージェントに代わってジュニアドライバーのフランコ・コラピントが初めてFW46をドライブした。
21歳のアルゼンチン人ドライバーの公式セッションデビューについてヴァウルズは、FIA-F2選手権で好成績を上げていることに対する単なる「ご褒美」であり、将来的なF1デビューに向けたテストの類ではないと説明した。
ヴァウルズは、ジュニアドライバーをF1に昇格させるためには旧車を使った入念な準備が必要と考えており、単に「F2で素晴らしい成績を収めて表彰台に上った」だけでは不十分であると指摘した。
「焦ってクルマに乗せると、そのドライバーをダメにしてしまう可能性がある。実際、現代のF1でルーキーが苦労している姿を目にするのはそれが理由だ」
「我々としては、昇格させると決断した際に彼らが最も力を発揮できる状態にするために、旧車を使ったテストや準備のための一定の時間を確保した上で投資、コミットしなければならない。現時点でフランコにはそれを提供していない」