ウィリアムズF1チームは第18戦アメリカGPを翌週に控えた2018年10月12日、ジョージ・ラッセルとの契約締結を正式発表した。イギリス出身の20歳は来年、ウィリアムズからF1デビューを果たし、開幕メルボルンのグリッドに並ぶ事になる。契約は複数年。

メルセデス育成傘下のラッセルは今年、F1直下のカテゴリであるFIA-F2選手権にARTグランプリから参戦し、5勝を挙げ248ポイントを獲得。残り1イベントを残し、アレクサンダー・アルボンや来季マクラーレン入りが確定しているランド・ノリスを抑えチャンピオンシップをリードしている。

「ウィリアムズのような歴史と名声を持つチームに参加する事が出来て本当に誇らしく思う」とラッセル。「F1に参戦することはずっと僕の夢だったんだ。子供の頃にレースを見てその速さに魅了された。長年憧れてきたドライバー達と一緒に、来年のグリッドに並べるなんて信じられないよ」

1998年2月15日にイングランド・ノーフォーク州キングスリンで生を受けたラッセルは、カート競技からキャリアをスタート。2010年に3つのシリーズで3冠を達成した後、2014年にフォーミュラ・ルノー2.0 アルプス・チャンピオンシップでシングルシーター・デビューを果たした。

同年並行参戦したBRDCイギリス・フォーミュラ4選手権ではシリーズチャンピオンを獲得。この活躍が認められ、将来有望な若手ドライバーに贈られるマクラーレン・オートスポーツ・BRDC・アワードを受賞した。

2016年にはメルセデスのジュニア・ドライバー・プログラムへの参加が決定。翌年には同チームの開発ドライバーへの就任が発表され、公式テストやフリー走行などでF1マシンをドライブしてきた。

チーム副代表を務めるクレア・ウィリアムズは、ラッセルの加入を歓迎する声明を発表。今後の活躍を楽しみにしていると述べた。

「ジョージ・ラッセルの加入を発表できて嬉しく思います。私達ウィリアムズはこれまでずっと、若い才能を発掘し育ててきました。ジョージはその理念に適合するドライバーです。私達はジョージがチームに加わることを歓迎しており、これから共に前進していけることを楽しみにしています」

ラッセルと同じメルセデスのジュニアドライバーであるエステバン・オコンは、今季限りでレーシングポイント・フォースインディアのシートを失う事がほぼ確定しているが、残るシートはウィリアムズとトロロッソ・ホンダの各一席のみ。ウィリアムズはセルゲイ・シロトキンとの契約を更新する見込みであり、オコンのF1残留は絶望的な状況となっている。

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