パスカル・ウェーレイン、跳ね馬とのシミュレータードライバー契約締結を否定
元メルセデス育成ドライバーのパスカル・ウェーレインは、スクーデリア・フェラーリのシミュレータードライバー就任の報道を否定。現時点では、跳ね馬との間で契約は存在していないと明らかにした。
年明け早々、ウェーレインがフォーミュラEへの参戦と並行して、フェラーリでF1マシンの開発作業を担当すると報じられた。ウェーレインはメルセデスとの契約を解消し、マヒンドラから第5シーズンのフォーミュラEへと参戦。1月12日に開催される第2戦マラケシュePrixでのデビューを控えている。
フェラーリはアントニオ・ジョビナッツィとダニール・クビアトをシミュレータードライバーとして起用していたが、両名ともに2019シーズンはF1にフルタイム参戦。報道では、1月7日にウェーレインがフェラーリの本拠地マラネロを訪問したとされ、後任の座を射止めたとされた。
ウェーレインは10日に公開されたMotorsport-Magazinの単独インタビューの中で、フェラーリとの交渉の事実を認めながらも「確定している事は何もない」とと述べた。ウェーレインの将来については、インディカー参戦をはじめとして様々な憶測が流れていたものの、最終的には電気自動車レースを選択。その理由は、他のカテゴリーとの並行参戦が可能だったからだという。
「他のチャンピオンシップにも参戦できる事が、フォーミュラEを選んだ理由のひとつだった。フェラーリと共に仕事をする事になれば、僕にとって本当に素晴らしいチャンスになると思っている」
「僕の目標は今もF1のままだ。だからフォーミュラカーをドライブ出来る今の状況には満足してる。この先もフォーミュラでレースをしていきたいと思ってるしね」
ウェーレインはフェラーリのF1ドライバーを務めるセバスチャン・ベッテルと親交を持っている。インタビューの中で、ベッテルとの交友関係がシミュレータードライバー契約の後押しになるかどうか問われると、ウェーレインは次のように答えた。
「彼が(シミュレータードライバーの選考に)どの程度関与しているのかは僕には分からないけど、彼とは長い間本当に仲良くさせてもらってる」
シミュレータードライバーという仕事は昨今のF1において、マシン開発とレースセットアップに無くてはならない重要な役割となっている。当初フェラーリは、F1での経験が豊富なロバート・クビサにエールを送ったものの、クビサはウィリアムズでのF1復帰を選択。ウェーレインの他には、ブレンドン・ハートレーやセルゲイ・シロトキンの名が噂されている。