夕日を背景にサルト・サーキットを走行するTOYOTA GAZOO Racing7号車、2020年ル・マン24時間レースにてcopyright Harry Parvin/AdrenalMedia.com

WECトヨタ、ルマン24時間 闇夜の中盤へ…数々のトラブルも2台で隊列をリード「先は未だ長い」と小林可夢偉

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2019-20FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦として開催されている第88回ル・マン24時間レースのスタートから6時間が経過した。レース4分の1を消化して闇夜の中盤へと向かうところで、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは不運のタイムロスや度重なるトラブルに見舞われるも1-2体制をキープしている。

3番手スタートのセバスチャン・ブエミと中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーが駆るトヨタ8号車は、タイヤのパンクとブレーキダクトの清掃などのために2度のピットインを強いられタイムをロスするも、7号車の不運のタイムロスもあり、6時間経過時点で首位を走行しているが実質的なトップは7号車だ。

WECのポイントリーダーとしてポールポジションからスタートしたマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3人がドライブするトヨタ7号車は、序盤6時間に渡って一貫して首位を快走していたものの、予定通りのピットに向かったタイミングで不運にもセーフティカーが導入されたためタイムロス。8号車に続く2位につけている。ライバルのレベリオン1号車は、1周遅れの3位を走行する。

ブエミがスタートを担当した8号車は、最初のピットストップでレベリオン1号車をかわして2番手に浮上するも、1時間を経過したところで左リアタイヤのパンクに見舞われ予定外のピットイン。首位から1分程遅れた4位へと後退したが、2台のレベリオンを追い抜き2番手に復帰した。

ピットシーケンスが半スティントずれた事で、ピットのたびにトヨタが首位を入れ替える展開となったが、実質的には7号車が1分ほどの差で首位を守りながら周回を重ねていった。

3時間を前に、7号車はコンウェイから小林可夢偉へ、8号車はブエミからハートレーへとドライバーを交代すると共に新品タイヤへ交換。気温がやや上昇した事もあり、8号車はブレーキダクトの清掃のために通常のピットストップ時間に加えて20秒を費やし、その後も中嶋一貴がコックピットに収まったタイミングで再度ブレーキダクトを清掃。30秒を失った。

これにより7号車のロペスはチームメイトに対し90秒のリードを築くも、5時間45分が過ぎたところでGTマシンのアクシデントによりセーフティカーが導入。燃料補給のピットストップを行っていた7号車は、不運にも2分以上もピット出口での待機を余儀なくされ、6時間経過の時点で8号車が僅差での首位に立った。

序盤を振り返った小林可夢偉は「僕の走っていた時はコース上の混雑が酷い上にアクシデントも多く、かなり難しいスティントでした。不運なタイミングのスローゾーンでなんどもタイムをロスし、時には30秒も失いました。コース上の多くの車をかわすのは大変でしたが、最も大事なのはリスクを冒さないように走ることです。まだまだ先は長いので、それを守って走り続けなくてはなりません」と気を引き締めた。

予定外のトラブルについてブレンドン・ハートレーは「片方のフロントブレーキの冷却問題に見舞われて、ブレーキダクトからゴムを取り除かなければならず時間をロスしてしまった」と説明する一方で「レースは長いし、TS050 HYBRIDでの初めてのル・マンは本当に楽しい。まだ序盤だから慎重にドライブしていたし、ミスもなかった」と語った。

2020年ル・マン24時間レース 6時間経過順位(LMP1)

順位 チーム ドライバー 周回 タイム
1 #8
TOYOTA GAZOO Racing
トヨタ TS050 HYBRID
セバスチャン・ブエミ
中嶋一貴
ブレンドン・ハートレー
100
2 #7
TOYOTA GAZOO Racing
トヨタ TS050 HYBRID
マイク・コンウェイ
小林可夢偉
ホセ・マリア・ロペス
100 58:33.600
3 #1
レベリオン・レーシング
レベリオンR13・ギブソン
ブルーノ・セナ
グスタボ・メネゼス
ノルマン・ナト
99 1 Lap
4 #3
レベリオン・レーシング
レベリオンR13・ギブソン
ロマン・デュマ
ルイ・デレトラズ
ナタナエル・ベルトン
99 1 Lap
5 #4
バイコレス・レーシング・チーム
エンソ・CLM P1/01・ギブソン
オリバー・ウェッブ
トム・ディルマン
ブルーノ・スペングラー
91 9 Laps