深夜のサルトサーキットを走行するトヨタ TS050 HYBRID7号車
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ルマン24 決勝12時間経過:トヨタ 首位を巡り深夜の大接戦

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第87回ル・マン24時間レースは現地午前3時を迎え、スタートから12時間が経過。長丁場の折返し地点を過ぎた。夜間でコースアウトやクラッシュが頻発する中、TOYOTA GAZOO Racingの2台は大きなトラブルに見舞われることなく、僅差の1-2体制で着実に周回を重ねている。

セーフティーカーの影響もあり順位交代を経ながらも、ポールのトヨタTS050 HYBRID 7号車(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)がラップをリード。同一189周、8.6秒という僅差で8号車(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ)が2番手に続き、激しい首位争いを繰り広げている。

夏至が近い現地ル・マンと言えども午後10時を過ぎると完全な日没を迎え、レースはついに夜間走行へと突入。トヨタ勢は2巡目のスティントを迎えた。

6時間経過前後はクラッシュが多発するも、その後は落ち着いた展開に。だが、疲労や眠気が積もる9時間経過後、LM-GTE Proクラスのアストン・マーチン97号車がポルシェコーナーでクラッシュ。更にその直後には、クラスポールの僚友95号車がインディアナポリスのタイヤウォールに激突。97号車は戦線復帰したものの、95号車はリタイヤを喫した。

トヨタ7号車は一時、無線でブレーキのフィーリングに不満を訴えていたが問題は解消。8号車とのギャップを広げていた最中、4番手を走行していたイゴール・オルトツェフ駆るSMPレーシングの17号車がクラッシュしたことでセーフティーカーが出動し、タイムロスした7号車に代わり8号車が首位に躍り出た。

現地午前2時を過ぎたところで7号車がピットイン。燃料補給と共にマイク・コンウェイから小林可夢偉へとバトンが渡り、ポールシッターは再びトップに浮上した。8号車はセバスチャン・ブエミからフェルナンド・アロンソへと交代し、ノートラブルでの走行を続けている。

LMP2クラスはG-ドライブ26号車、LM GTE-ProクラスはポルシェGTチーム92号車、そしてLM GTE-Amクラスはキーティング・モータースポーツ85号車が、それぞれ首位に立っている。

ルマン24時間 テレビ放送・ネット配信

ルマン24時間 決勝12時間経過LMP1暫定順位

順位 No. ドライバー チーム 周回 Gap
1 7 マイク・コンウェイ
小林可夢偉
ホセ・マリア・ロペス
TOYOTA GAZOO Racing
トヨタ TS050 HYBRID
189
2 8 セバスチャン・ブエミ
中嶋一貴
フェルナンド・アロンソ
TOYOTA GAZOO Racing
トヨタ TS050 HYBRID
189 8.623
3 3 トーマス・ローラン
ナタナエル・ベルトン
グスタボ・メネゼス
レベリオン・レーシング
レベリオンR13・ギブソン
187 2 Laps
4 11 ヴィタリー・ペトロフ
ミカエル・アレシン
ストフェル・バンドーン
SMPレーシング
BRエンジニアリングBR1・AER
186 3 Laps
5 1 ニール・ジャニ
アンドレ・ロッテラー
ブルーノ・セナ
レベリオン・レーシング
レベリオンR13・ギブソン
183 6 Laps
6 17 ステファン・サラザン
イゴール・オルトツェフ
セルゲイ・シロトキン
SMPレーシング
BRエンジニアリングBR1・AER
163 26 Laps
7 4 トム・ディルマン
オリバー・ウェッブ
パオロ・ルバーティ
バイコレス・レーシング・チーム
エンソ・CLM P1/01・ギブソン
150 39 Laps
8 10 ヘンリク・ヘドマン
ベン・ハンリー
レンジャー・ヴァン・デル・ザンデ
ドラゴンスピード
BRエンジニアリングBR1・ギブソン
76 113 Laps