ヤス・マリーナ・サーキットをランニングする送別イベント「#RunWithSeb」で走るセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)、2022年11月19日F1アブダビGP
copyright AstonMartinF1@Twitter

パドック大集結!ベッテル企画の一風変わった送別イベント「#RunWithSeb」F1ラストラン前夜にラン

  • Published:

セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)のF1ラストラン前夜の11月19日(土)、予選後のヤス・マリーナ・サーキットにF1パドックでお馴染みの面々が集結し、共にサーキットを一周する一風変わったイベントが行われた。

主催したのはベッテル。パドックにいる友人たちを招待し、コースをランニングしながら笑い、思い出にふける事で別れを告げるというもので「#RunWithSeb」と名付けられた。”プレF1ラストラン”といったところか。

セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)が企画したヤス・マリーナ・サーキットをランニングする事で別れを告げる自身の送別イベント「#RunWithSeb」の集合写真、2022年11月19日F1アブダビGPcopyright AstonMartinF1@Twitter

セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)が企画したヤス・マリーナ・サーキットをランニングする事で別れを告げる自身の送別イベント「#RunWithSeb」の集合写真、2022年11月19日F1アブダビGP

参加者はみな、4連覇を達成した2013年のF1インドGPでベッテルがマシンの前にひざまずき、これを崇め奉るかのようなパフォーマンスを見せたあの名場面のシルエットに「DANKE SEB(ありがとうセブ)」のメッセージが入ったTシャツを着用してコースを周回した。

ベッテルは「DANKE F1」と書かれたTシャツを着た。

セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)とミック・シューマッハ(ハース)、ヤス・マリーナ・サーキットをランニングする送別イベント「#RunWithSeb」にて、2022年11月19日F1アブダビGPcopyright AstonMartinF1@Twitter

セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)とミック・シューマッハ(ハース)、ヤス・マリーナ・サーキットをランニングする送別イベント「#RunWithSeb」にて、2022年11月19日F1アブダビGP

F1ワールドチャンピオン4連覇を達成してマシンにひざまずくセバスチャン・ベッテル(レッドブル)、2013年10月27日F1インドGPにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

F1ワールドチャンピオン4連覇を達成してマシンにひざまずくセバスチャン・ベッテル(レッドブル)、2013年10月27日F1インドGPにて

忙しい合間を縫って土曜の21時にピットレーンに集合した数百人の”友人たち”の中には、F1のステファノ・ドメニカリCEOやミック・シューマッハ(ハース)、マイク・クラック(アストン代表)、父ノーベルト・ベッテル、そして意外にもシャルル・ルクレール(フェラーリ)の姿もあった。

View this post on Instagram

A post shared by FORMULA 1® (@f1)

引退するセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)へのトリビュートとして行われるグループランに向けて準備をするレッドブル・レーシングのチームメンバー、2022年11月19日のF1アブダビGP予選後のヤス・マリーナ・サーキットにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

引退するセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)へのトリビュートとして行われるグループランに向けて準備をするレッドブル・レーシングのチームメンバー、2022年11月19日のF1アブダビGP予選後のヤス・マリーナ・サーキットにて

アストンマーチンはSNSに「これはコース侵略ではない。セバスチャン・ベッテルの乗っ取りだ。今夜、我々はF1パドックにいる友人や仲間たちと共に、#RunWithSebを行った。明日、最後の時、我々はこのスポーツで愛されるレジェントと共に走る。感動的なレースになることだろう」と綴った。

自らの決断でF1キャリアを締め括る事ができるドライバーは数少ない。多くは望まぬにも関わらずF1を去っていく。その意味で「#RunWithSeb」は自らの決断によって引退する者の特権であり、多くの人から愛されているからこそ可能な非常に稀なイベントと言える。

F1アブダビGP特集